読書感想(285)「ロマンシエ◆原田マハ」 | アルジャーノンにシャンパンを

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♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

ロマンシエ

原田マハ著

小学館文庫

2025.10.14読了

☆☆☆☆

パリに実在するリトグラフ工房が舞台の、ラブコメっぽい楽しい作品です。主人公がBL系なので、読み始めは“えっ”と思ったが、それも含めてセンスのいい登場人物は皆さん魅力的。ドタバタと展開するストーリーには、ウィットに富んだジョークがそこら中に散りばめられ、「マハさんノリノリで書いたんだなぁ」と思ったりして(笑)。そんな軽~い作品かと思いきや、本作の単行本発刊に合わせて、東京ステーションギャラリーで小説と連動したリトグラフの展覧会を開催するという力業もあって、改めてマハさんのこの作品(というかリトグラフとその工房)に対する思いの強さを感じた次第。