喜多丘 | アルジャーノンにシャンパンを

アルジャーノンにシャンパンを

♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

【6月24日(土)】

 

この日は久しぶりに喜多丘さんで食事。どれくらい久しぶりかというと、前回訪れたのは2018年3月。いくらコロナがあったとは言え、これはいただけません(笑)。

 

カウンターに着席して、まずは自家製梅酒で喉を潤します。

 

先付けは烏賊、雲丹、温泉玉子の出汁ジュレ寄せ。この小さい器に、美味しいものがギュッと詰まってる。

 

最初は持ち込んだシャンパンて乾杯!!。

熟成感があり泡は弱め。まるで白ワインのよう。

 

キスのちまき寿司。

 

中には美しいお寿司が。笹の香りがいい。関西から取り寄せたイグサで、大将自らひとつずつ巻いてるらしく、いちばん手間がかかってる料理だとか。

 

椀物は、鱧と青梅の吸い物。銅鍋でゆっくり炊いた、鮮やかな青梅がいい味してる。一般的な梅肉でなく、こういうのを合わせるところがニクイね。

 

お造りは車海老、アコウ、オコゼの湯引き、蒸し鮑。海老の向こう側には広島菜が隠れてます。

 

これらに米粉塩、柑橘醤油、30年物の梅醤油をつけていただきます。白い魚は塩、海老は柑橘、その他は醤油が正解かな。

 

そしてこの日楽しみにしていた鮎。籠の中で、炭火に炙られながら出てきました。

 

サイズを指定して琵琶湖から仕入れてる鮎はこれが成魚とのこと(稚鮎ではない)。蓼酢はお粥にしてあるので、とてもまろやか。たっぷり浸して食べられます。鮎の塩焼きひとつとっても、他では味わえないこの工夫がいい。

 

シャンパンが無くなったので冷酒に移行。基本的にここは賀茂鶴しか置いてないので、選択肢は限られます。一方、お猪口はいろいろ選べたので迷わずバカラをチョイス(笑)。

 

美しい八寸。

真ん中のお皿には鱧の厚焼き、バイ貝とタコの旨煮、黒豆とうすい豆の豆団子、海老味噌の塩辛、烏賊黄身焼き、サーモン、瓜。右上は神村農園の枝豆、下は鮎南蛮漬けと山桃ゼリー。少しずつつまみながら、冷酒を流し込む幸せと言ったら・・・。

 

手摘みのジュンサイは八本松産とのこと。八本松のどこで採れるんだろ(ここは気になる・笑)。

 

そういえばこんなお酒もあった、と出してくれたのは賀茂鶴の酒中在心「鶯」純米大吟醸。大吟醸らしくない、しっかりとした味わいでなかなか美味い。これ、もっと早く出してくれればよかったのに(笑)。

 

そして御前。炊き合わせはオコゼの子の黄身揚げ、白だつ、ハチク、緑のはオクラのペースト。糠漬けの糠床は40年使ってるとか。お釜で炊いたご飯は抜群に美味しい。

 

デザートは麩餅と愛媛の愛南柑のゼリー。ゼリーの中にはデラウェアのビーズが入ってて、見た目も楽しい。

 

笹の葉を開くと中はこんな感じ。甘過ぎないのがいい。

 

この日もカウンター越しに、大将の料理講座をしっかり拝聴させていただきました(笑)。美味しい料理を食べながら勉強もさせてもらえる、ここのカウンターは特等席ですね(たしか「バーカウンターは人生の勉強机だ」と誰かが言っていたような…ちょっと違うけど・笑)。

季節が替わるころ、また勉強しに来たいと思います。