【1月21日(土)】
この日はここを予約していたので、昼間に大山峠で遭難する訳にはいかなかったんだな(笑)。
昨年の10月以来です。季節が替わると食材も違ってくるので楽しみ。
凛とした佇まい。この緊張感が心地いい。
まずはYEBISU。寒いときは、味わい深いビールが飲みたくなります。
牡蠣の葛煮。牡蠣の旨味がすごい。上々のスタート。
穴子の炙り。炭火ではなく、敢えてガスで炙ってプリプリに仕上げてます。
兵庫県姫路市、下村酒造の奥播磨純米吟醸おりがらみ生。米の風味が濃厚。
広島の煮ダコ。和芥子がいい仕事してます。
河豚の白子焼き。表面は炙っているが中はトロトロ。シャリと混ぜるとクリーミーなリゾットみたいでメチャウマ。「お茶碗いっぱい食べたい」って言ったら「体に悪いですよ」だって(笑)。そりゃそうだ。
鰯の海苔巻き。脂ののった鰯と、真ん中は細切りにしたガリだったかな。完全にお酒のおつまみです。
そのガリ。お鮨に向けてスタンバイ。
福島県二井田本家、おだやか生酛純米吟醸雄町。名前のとおりまろやかな味わい。そしてここは酒器も楽しみのひとつ。作家さんについても、いろいろ教えてくれます。
山口産真魚鰹の炭火焼き。これまた火入が絶妙。右の緑の薬味は浅葱と生姜。風味の変化も楽しめる。
先の二井田の生酒(しぜんしゅ生酛絞り生)。飲み比べで出してくれました。華やかな香りが立って、ボクはこちらのほうが好みだったな。
さてお鮨のスタートです。
サワラ
脂ののりがちょうどいい。
ヒラメ
エンガワも添えられてます。
アオリイカ
このねっとり、たまらんです。
サヨリ
赤酢を使ったシャリはちょっと硬め。なので存在感があり、それとネタのボリュームとのバランスが絶妙なんだな。ホント、ここの鮨は美味しいと思う。
石川県菊姫の山廃純米無濾過生原酒。お酒はお任せですが、季節がら生酒がたくさん出てきます。
クワイの素揚げ。飲みながらなら、こういう食べ方もいい。
赤海鼠と尾道のでべら。でべらのいい出汁で抜群に美味い。ちなみにでべらはカレイのイメージだけど、実はちっちゃいヒラメです。
カラスミと百合根の茶碗蒸し。
コハダ
酢締めで再開、いいねぇ。
カワハギ
もちろん中には肝が仕込まれてます。ここだけシャリに仕事がしてあったような。
貝割れの昆布締め
これ、思いのほか美味しいんだよね。
見た目も美しい車海老。
福島県夢心酒造の奈良萬純米吟醸無濾過生原酒中垂れ。これも生酒だけど昨年の新酒で、酒商山田で1年眠ってたものらしい。角が取れて丸くなった感じ。
煮穴子。う〜ん、これは唸る美味しさ。今まで食べた穴子のお鮨で、一番美味しかったのではなかろうか。これ一貫でメインディッシュのような満足感がありました。
味噌汁と
干瓢巻きで穴子の興奮を落ち着かせて、
カステラのような玉で完結。
やっぱりお鮨のあとは粉茶だね。
美味しいお鮨や料理はもちろん、それらの流れや全体の雰囲気までを綺麗にまとめてるところが、鮨松さんの素晴らしいところ。なのでいつ行っても気持ちのいい時間が過ごせます。季節が替わったころ、またお伺いしたいと思います。