【11月18日(金)】
この日は、栃木県足利市のユニークな中華料理店“粋園”に、いつものワインラバーたちが集まりました。なぜ足利なのか、なぜ中華にワインなのかは追い追いと(笑)。
まずは前菜。
上のほうから時計回りに菊の甘酢漬け、涸沼(ひぬま)湖産しじみの醤油漬け、前橋産落花生のウイキョウ煮、桜姫鶏レバーのコンフィ、人参のクミン風味ピクルス、湯葉屋さんのおからの上海風。
どれも美味しいが、特筆すべきはレバーのコンフィ。野菜に3日間漬けて臭みを抜き、低温で30分火入れ。この絶妙なレア感が堪らない。
乾杯はボトルに書いてるとおりの(笑)泡で。この日は5人だったので、ワインはボトルでお願いしました。
フカヒレスープ。出汁は大山鶏と豚足から取ってて、なんと無塩。濃厚な旨味勝負の美味しいスープです。
鹿島灘活蛤の春巻き。具材の香りが閉じ込められて風味豊かに仕上がってます。
ここでワインは白へ。
ここもボトルに記載のとおり…ではなく、セパージュはリースリングでした(誤記・笑)。
ちなみにワインは、ここのオーナーシェフが美味しいと思うものをストックしていて、料理に合わせて数本出してくれた中からチョイスしてます。ビオ中心のそのラインナップがなかなか興味深く、そして中華料理にマリアージュさせるのがユニークなところ。ボクたちワインラバーがここに集まる所以でもあります。
白子の湯引きとロースト里芋の葱ソース。白子は低温調理、里芋はじっくり1時間ロースト。ぷにゅぷにゅとねっとりの組合せが面白い。下仁田葱と高知の生姜、自家製ポン酢の葱ソースがビシッと決めてます。
天然活〆穴子の山椒炒め。マリネした穴子をフリットにしている。山椒の効いたインゲン、椎茸などの炒め物がソース代りでこれも美味い。
そしてここはトスカーナのオレンジワイン。
程よいミネラルと酸味に僅かなビオ香。こんなワインが中華には合う。しかしみんなでワインを選ぶとき、ほとんど意見が割れずにすんなり決まるのはなぜだろう。マリアージュのセンスが似てるのかな。
宮城産秋刀魚の燻製春菊サラダ。こういう香り同士を合わせるのもアリだね。肉厚の立派な秋刀魚は食べ応えあり。
インパクトあり過ぎる金目鯛の松笠揚げに…
ほうれん草のカチャトーラ。
このように取り分けてくれました。本来カチャトーラはイタリア料理なのだが、一応中華風には仕上げられてて、このスープがメチャウマ。
そしてメインは、1週間熟成させた千葉県産黒毛和牛のもも肉のロースト、牛蒡のコンフィ、梅干しのソース。肉はもちろん、付け合せも抜群に美味しい。でも、これって中華?(笑)。
ここにはジュラの赤ワインを。
DM. des Marnes Blanches Trousseau 2018
見た目枯れた感じだが、香りしっかりミネラルもしっかり。意外にも、トッピングされた昆布とうまく合ってたりして。これもいいワインでした。
もう少し食べれるならと、ジャコと葱の焼きそばを作ってくれました。〆には最高!、あっという間にたいらげました。
デザートは、丹波産焼き栗のお汁粉にプーアル茶のゼリー。
翌日のココファームワイナリー収穫祭のために遠征してきた面々。足利で前泊となると、やっぱり粋園に集合ですね。今回も期待を裏切らない美味しさ、楽しさで大満足の前夜祭となりました。来年もまたここに集まりましょ!。