読書感想(241)「スタンドアップ!◆五十嵐貴久」 | アルジャーノンにシャンパンを

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♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

スタンドアップ!

五十嵐貴久著

PHP文芸文庫

2022.5.17読了

☆☆☆☆

格闘技には全く興味がなく、ボクシングの試合をテレビで見ることはまずないのだけれど(なのでキムタクのドラマも見てない・笑)、小説となると百田尚樹の“ボックス!”にしろ本作品にしろ俄然引き込まれるのはなぜだろう。もちろんストーリーの妙というのもあるが、ビジュアル的な刺激が無いというのもボクにとっては大きいかも。

で、本作。何事にも自信を持てないシングルマザーの主人公が、ふとしたきっかけでボクササイズをはじめ、それがボクシングになり、プロテストを受け、最後はタイトルマッチに挑む。なかなか無理のあるストーリーだが(笑)、そこを違和感なく、感動的なエンディングに持っていくところは著者の巧いところ。この小説で元気もらう人、結構いるんじゃないかな。

ちなみに、このブログの読書感想の最初の記事、そして初めて☆5つ獲得したのも著者の作品でした。これらもお勧めです。