読書感想(224)「雷電本紀◆飯嶋和一」雷電本紀 飯嶋和一著 小学館文庫 2021.4.7読了 ☆☆☆☆ 江戸時代、天明・寛政年間の大相撲で、現役21年間にわずか10敗しかしていない伝説の力士、雷電の生涯を綴った歴史小説。貧しい庶民から圧倒的人気を誇り、凶作や飢餓に苦しむ人々に希望を与え続ける巨人と、彼にかかわる相撲人、商人などの波乱万丈を、史実を踏まえた緻密な描写でしっかり読ませてくれます。著者の歴史小説は“始祖鳥記”以来2冊目だけど、どちらも抜群に面白い。しばらく著者の作品を追ってみようかな。