読書感想(212)「ソルハ◆帚木蓬生」 | アルジャーノンにシャンパンを

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♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

ソルハ

帚木蓬生著

集英社文庫

2020.9.22読了

☆☆☆☆


舞台は1990年代中頃のアフガニスタン。内戦が続き、さらにタリバーンが首都カブールを制圧するという争乱の中、聡明な少女ビビとその家族の生きざまを描いた物語。未だに混乱の続くアフガンだが、そんな中にもビビのように好奇心旺盛で勉強好きの子供たちがたくさんいるんだろうな。それを思うと、心から平和(ソルハ)を願わざるを得ない。厳しい現実を描写しつつも、著者らしい優しさにあふれた感動的な作品です。