【9月19日(土)】
レストランbeの9月のワインフェア、テーマは“チリワイン”。前月の“ギリシャワイン ”に続いての国シリーズ、南米に飛びました(笑)。
乾杯はいつもどおりシャンパンで。
【焼きナスとサンマのテリーヌ】
これは、ワインフェアとは別にお願いした前菜。ナスとサンマの香ばしさに、ヨーグルトソースの酸味、カシューナッツの食感が重なって完成度の極めて高いひと品。シャンパンとの橋渡しは、薄くスライスされた梨でした。
さて、ここからがワインフェアのコースです。
合わせたワインはヴィーニャ・エチュヴェリア・ノ・エス・ピトゥコ・シャルドネ 2019。
香り高く、肉が入ってるのかと思うくらい食べ応えのあるキノコたちが、薄濁りで微かにビオ臭のあるワインをしっかり手懐けてる感じ。
【パイラマリーナ風 瀬戸内海の幸とまほろば農園のハーブを使った漁師鍋】
熱々のストウブの中はホウボウ、イサキ、ムール貝、ヨリエビ、サザエなどの海の幸。貝や甲殻類が入るとスープは抜群に旨くなるね。ちなみにパイラマリーナとは、チリの伝統的な海鮮鍋料理のことらしい。
マテティック・コラリージョ・ゲヴェルツトラミネール 2015
素直にシャルドネ持ってくれば間違いないのに、爽やか系ゲヴェルツという変化球投げるもんだから、鍋にもハーブを効かせなきゃいけなくなる・・・という楽しみがあったりして(笑)。
【エンパナーダ風 広島牛・千代田の卵・農吉カチョカヴァロを使ったミートパイ】
広島の美味しい食材を寄せ集めて作った、なんとも贅沢なミートパイ。キノコもいろいろ入ってて、これも旨味と風味が素晴らしい。
コイレ・ロヤール・カルメネール 2015
このカルメネールの果実味は秀逸。タンニンの弱さ加減が絶妙(笑)で、あまり肉々しくないミートパイといいコンビネーションでした。
やっぱりこのワインフェアは、ワインに縛りを設けたほうが料理のバリエーションが広がって楽しめるような気がするな。そうでなくても、料理には“地元の食材”という自主規制?があるし。どんな食材でもbeらしく仕上げるシェフと、その料理に工夫を凝らしてワインを合わせるソムリエさんには(もしかしたら逆か?)毎回期待を裏切られ続けてます(いい意味で・笑)。