読書感想(209)「受命◆帚木蓬生」 | アルジャーノンにシャンパンを

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どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

受命

帚木蓬生著

角川文庫

2020.7.27読了

☆☆☆☆


3部作の1作目「受精 」の舞台はブラジル。そこで知り合い、共に命の危機を潜り抜けた主人公たち。この2作目では、その後それぞれの国で生活していた彼・彼女らが、偶然同時期に北朝鮮を訪問することになり、さらに最高指導者暗殺計画に巻き込まれるという波乱万丈。前回この本を読んだのは2009年10月のこと。ストーリーのディテールはほぼ忘れてるし(笑)、新たな伏線に気付いたりと、なかなか楽しく読めました。そして再び読み返した3作目 では、幾度も死線を越えてきた主人公たちが、みんな幸せな家庭を築き平和に暮らしてる。それぞれの物語には悲しい出来事もあるけれど、1作目から18年の歳月をかけて完結した3部作の最後に、著者らしい優しいハッピーエンドが用意されていて、暖かい読後感に包まれます。