錨を上げよ〈二〉座礁篇
百田尚樹著
幻冬舎文庫
2020.5.22読了
☆☆☆
著者の自伝的小説第2編目。高校を卒業して就職するも、すぐ辞めてプータローに。しかし一念発起して猛勉強し、なんと同志社大に入学する。なのに案の定というか、またもや放蕩生活に逆戻り・・・と、なかなか一筋縄ではいきません。
ところでこの小説、シェークスピアやゲーテなど様々な文学作品の引用が、至るところに散りばめられている。著者の博学を誇示しているようでちょっと鼻につくところもあるが、著者がこれを書いたときはネットなどない時代だったことを考えると、その読書量と知識の幅広さには素直に感服します。