赤ヘル1975
重松清著
講談社文庫
2020.4.14読了
☆☆☆☆
広島カープが初めてリーグ優勝した1975年の春から秋にかけての、主人公の中学1年生3人の友情、熱狂する市民、そしてまだまだ色濃く残る原爆の爪痕を、少年の純粋な目で描いた物語。今よりはるかに貧しく、しかし一生懸命だった時代をリアルに表現しています。ボクより2歳年上の主人公たち、今はどこで何してるんだろな、とつい思ってしまうような読後感。同世代で広島に生まれ育った人は、共感すること間違いなし。必読です。