4月のワインフェアは、レストランbeに新しく加わった根石シェフのお披露目マリアージュです。
一般的な、トマトとモッツァレラのカプレーゼを大幅にアレンジ。まずトマトはフレッシュなフルーツトマトと、トマトで作った透明なゼリーとトマトチップスの3種類。そしてモッツァレラは何とジェラートに。バジルも、マイクロバジルとバジルシードを使うという凝りよう。イチゴが本来のカプレーゼには無い、甘みと酸味を付加。根石シェフ、最初っから飛ばしてますね~(笑)。ワインはソアヴェクラシコ・モンテセイ・レ・バッティステッレ 2018。料理もワインもフレッシュで爽やか。これからの季節にはいいひと品でした。
【孫野菜からのアスパラとホタルイカのアンチョビビアンコ タリアッテレで】
旨味凝縮のホタルイカ、シャキシャキのアスパラ、アンチョビの塩味に絶妙な茹で加減の平打ちパスタ。さすがイタリアンシェフ、完璧です。ワインはシチリアのドンナフガータ・プリオ 2016。魚介類に合うと言われるだけあって、このパスタとの相性もブラボーでした。
3品目はシェフからのプレゼント、ということでラッピングされた料理が出てきました。
開いたときの香りの複雑さが、この料理にかかった手間を表してます。口の中で溶解するほど煮込まれたイベリコは、脂分が少なく後に残る重さはない。いっしょに包まれた様々な食材の味を吸収して、奥深いひと品が完成。シェフの全力投球を、しっかり受け止めました。ワインはカサール・タウレロ・デュカ・タウレロ・モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2014。深い果実味に適度なタンニン、ベリー系の香りの中に微かにスパイシーさもあり、この煮込み料理とは文句無い組合せでした。
新しいシェフということで期待半分、不安半分でしたが、石田シェフが築いたbeのカラーをしっかりと受け継いだ、素材を生かした優しい料理でひと安心。これからはイタリアンテイストも加わるので、beの料理がますます楽しみになりました。来月も期待してます(笑)。