【2月10日(日)】
ここのところ何かと忙しくて、1ヵ月近くブログが放置状態になってしまった。かなり記憶も怪しくなってるが、とりあえず美味しいものを食べた記録を残しておくとしよう。
この日伺ったのは、アーバンビューグランドタワーにあるフレンチShimalabo 。あのレストランミクニを引き継いだ、島村シェフのお店です。広島城を見下ろすロケーションは、すばらしいのひと言。
【アンチョビのサブレ】
サクサク手で食べます。
食材はすべて使い切る、とのコンセプトで、野菜くずなどから取ったスープ。赤いのは赤カブが入ってたから。味は極薄。
上のほうから時計回りに、鯛のテットドフロマージュ、レバーペーストの入ったココアのマカロン、ほうれん草の生地に包んだエスカルゴ、竹炭でサンドしたリエット、真ん中はポテトとウニの海水ジュレかけ。これらで5味(うま味、甘味、塩味、苦味、酸味)を表現してます。
高級食材登場。料金プラスで、後の料理にこれをたっぷり使ってくれるとのこと。もちろんOKしました。
お皿のデザインと合わせて、シェフからのプレゼント、というユニークな表現です。
その下には鯛が詰まってます。ちなみにワインはペアリングでお願いしてて、ここはピエールダルシーのシャンパンを合わせました。
豊栄のジビエと自家製マスタードで、思ったより軽めの仕上がり。
素材を生かそうとすれば、料理は優しくなるんだな。
そしてここで出てきたのは、岐阜渡辺酒造店
のNechi。日本酒をマリアージュしてくるとは、ちょっと寝技っぽい気がしないでもないが、でもこれイケてましたわ。
甘い豆のソースにカラスミの塩味、フキノトウの苦みが舌を楽しませる。下の古代米のリゾットには、ホタテとホタルイカがゴロゴロ入ってて、こちらは食感に変化を与えてます。
ムルソーが出てきてホッとしたりして(笑)。
追加料金のトリュフはここで出てきました。目の前でスライスしてくれる演出は、お値段以上の価値あり(笑)。チラッと見えてるイチゴにビビったが(生果物にアレルギーあり・泣)、ベリーのソースに絡めれば大丈夫でした。主役のイノシシはもちろん、ちぢみほうれん草などの野菜たちもしっかり存在感あり。
ワインはTOMOEの畑違いの飲み比べ。今までこんなの、したことなかったな。
左から芝床ヴィンヤードの2016、木津田ヴィンヤード2016、柳ヴィンヤード2017、セパージュはいずれもマスカットベリーA。あえて優劣は言いませんが(というか、もう忘れた・笑)。意外と違いがあるもんですね。
農吉 の雪子とパルミジャーノ。特に雪子の熟成具合がいいタイミングでした。
これも海水のジュレです。しかも木の香りが付加されてて、すばらしく自然を感じるひと品でした。
地元で採れた旬の食材を使って、それらを生かした料理を提供する。これだけコンセプトがしっかりしてると安心してお任せできる、というのがこのお店の付加価値ですね。フレンチにかかわらず、料理には造り手のいろいろな“想い”があって、美味い不味いのレベルではなく、食べる側と合う合わないの“相性”が結局は大切になる。ちなみに島村シェフの料理、我が家との相性はシャンパンとキャビア並みです(笑)。