【9月29日(金)】
レストランbeの、3種類の料理に3種類のワインをマリアージュする恒例のイベント。8月のテーマはフルーツだったんだけど、ぶどうとみかんとバナナ以外の果物にアレルギーのあるボクはパス。満を持して、2ヵ月ぶりに登場です(笑)。
9月のテーマは“和の食材”。メニューを見る限り、だいたい予想できそうな内容だったのだが・・・。
ひと品目。日本酒、いりこ、かつお節のジュレと共に、瀬戸内ブイヤベース。って、これのどこがブイヤベースやねん(笑)。鯛の湯引き、甘エビ、穴子の炙りに出汁の効いた和風のジュレ。要はブイヤベースを分解して、使う食材をそれぞれアレンジし、全体として和のブイヤベースを完成させている。なんという発想!。完全に意表を突かれました。
ちなみに合せたワインは、ラングドックのシャトー・オー・ブランヴィユ・ブラン2015。果実味豊かな爽やか系がうまくマッチ。
2品目。広島県産芋のガレット、白葱のヴィシソワーズ、穂じそをアクセントに。
ガレットとスープがいっしょに出てくるのか?と思いきや、なんじゃこりゃ(笑)。今度はヴィシソワーズを分解してしまいました。芋のガレットと葱のムースで食べるスープの出来上がり。石田シェフ、遊んでますね~。
ワインはロゼ。プロデュクトゥール プレイモン・フルール・ド・ダルタニャン2013。チェリーのような香り、ほのかな甘さに穂じそのアクセントが効いてたかな。
3品目。やっとまともな料理が出てきました(笑)。野生鹿の背肉のロースト 藁でいぶして柿のヴァンルージュソースでワサビ塩をアクセントに。
西条で獲れた野生鹿、なぜか愛着がわきます(笑)。赤ワインベースの甘みのあるソースに、醤油とワサビの塩で和のテイストを付加。合せたのはボルドー、シャトータイヤック・キュヴェ・ルビィ2013。赤い果実の香り、適度なタンニンが、燻香のする鹿肉と濃いめのソースに、強すぎず弱すぎずいいバランス。
いゃ~、今回もあっと驚く表現で楽しませてもらいました。こんな遊びができるのは、シェフの発想はもちろん、素材のポテンシャルが高いのも一因かと。次回も期待してます!(笑)。