読書感想(97)「ゼロ戦と日本刀◆百田尚樹・渡部昇一」 | アルジャーノンにシャンパンを

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ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

ゼロ戦と日本刀

百田尚樹・渡部昇一著

PHP文庫

2015.9.9読了

☆☆☆☆



「永遠の0」 の著者と保守論壇の大御所が、大東亜戦争について一家言ブチかまします。なぜ日本は戦争を始めたか(始めざるを得なかったか)、そして勝つ(少なくとも負けない)チャンスはいくつもあったのに、なぜことごとく誤った判断をしてしまったか。それらを俯瞰的に解説し、さらに敗戦から復興に至るプロセスを教訓に、それらを今の政治、経済、外交に生かせば、日本はまだまだ強い国になれると結論付けます。感情やイデオロギーでなく、事実に基づく考察はまさに正鵠を射ていて、日本の近現代史を学ぶテキストにもなり得る一冊だと思うな。


ところで、この間の中国の抗日戦勝記念式典だけど、当時抗日で戦ってたのは蒋介石の国民党で、対立する共産党はほとんど何もしてないし、ソ連は終戦1週間前に一方的に条約を破って侵略してきたんだし、韓国に至っては大日本帝国の一部として中国と戦ってたんでしょ。まともに日本と戦争してない国々が集まって何やってるんだか(笑)。

さらに、日本はこんな常識の通用しない国に囲まれてるというのに、国会前で安保法案反対とか言ってる人たちも何をやってんだか。理屈の通る主張のひとつでもあればまだしも、代案さえ出さず(出せず)に感情論で騒いでるんじゃ見てて哀れなだけだな。デモに参加している学生たちも、この本読んでちょっとは勉強すれば?(嘲笑)。