読書感想(90)「蛍の航跡◆帚木蓬生」蛍の航跡 帚木蓬生著 新潮文庫 2015.1.22読了 ☆☆☆ 前作 に引き続き、終戦間際の激戦のシベリア、中国、東南アジアで奮闘した、15名の医師たちの記録です。極限の状態でも、ひとつの命を救うために全力を尽くす。戦争は兵士だけが戦っているのではない、ということを改めて思い知らされます。 終戦70周年の今年、道徳のない近隣諸国の中には下劣なプロパガンダを仕掛けてくるところもあるだろうけど、ボクらは、当時若くして戦場に散った高貴な精神を、まっとうに主張しなければならないと思う。