読書感想(82)「ケルベロスの肖像◆海堂尊」 | アルジャーノンにシャンパンを

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♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

ケルベロスの肖像

海堂尊著
宝島社文庫
2014.6.5読了

☆☆☆☆



医師でもある著者が、実社会で推進しているAi(死亡時画像診断)。チーム・バチスタから始まる東城大学シリーズでは、このAiが一貫したテーマとして扱われてます。そのAiの、実社会での今後の展望について、著者の考えを著したのが本書だと思います。優れた新しい技術に対し、それに反対する旧勢力の人たち。結局それら旧悪の策略で、すばらしい技術が葬られてしまう。しかし将来に向けて、明るい展望も見える・・・といった。

ところで、海堂作品はあらゆる作品が相関していて、他の作品の登場人物やシーンが頻繁に出てくるし、読むときはそれが楽しみのひとつでもあります。本作は映画化されているけど、そのあたりまで再現するのは不可能じゃないかな。著者の作品は、やっぱり本で読むのが一番だね。