自転車で、しかも1日で富士山を1周するというと、えっ!と思うかもしれないけど、できるんです。幹線道を通るルートで約100km。富士山て意外とちっちゃいんですよ(笑)。
9月最後の日曜日、5:20AMアパートを出発。
まだ暗い中、ヘッドライトとテールランプを点けて茅ヶ崎駅まで自走。駅で自転車をバラして輪行袋に詰め込み、5:56発の東海道線に乗ります。ここで横浜から輪行してきた、今回初登場のNくんと合流。Nくんはボクの会社の営業部門に勤めていて、最近関西からこちらに転勤してきました。ロードバイクを始めて半年のビギナーさんです。
国府津(こうづ)駅で御殿場線に乗り換え。単線のローカル線でのんびり旅です。7:23AMにJR御殿場駅到着。
今回のライドはここ御殿場駅がスタート&ゴールで、反時計回りに富士山を周るコースです。駅のロータリーで自転車を組み終った頃、佐野からの遠征組NMくん、Yくんも合流しました。
朝食摂ったり、コースの確認したり、ちょっと雑談したりして7:55AMスタート。
県道を少し走りR138に出て富士山の東側を北上します。
天気は快晴。暑くもなく寒くもない最高のライディング日和。ただ、富士山の南~東側は低い位置まで雲がかかってて、その姿を見ることはできません。
今回のコース、いきなりこの日の最高地点となる籠坂峠への登坂が始まるという、最初にメインディッシュを食べるようなアレンジになってます。籠坂峠までは距離約16km、標高差640m、平均勾配は4%。序盤でまだ疲労していないので、ここは会話しながら楽しく登って行けます。
ちょうど中間地点の道の駅すばしりでちょっと休憩。その後も同じような登りが続き、ヘアピンをいくつか越えたところが籠坂峠。静岡県と山梨県の県境です。
道の駅でかなり息の上がってたビギナーNくんも、それほど遅れることなく到着。この日一番の難所をクリアしたので、あとは楽チンだね(とこのときは思ってました・笑)。
峠からは車の多いR138を避けて、林に囲まれた別荘地の中を快適ダウンヒル。山中湖の端っこで再びR138に合流し、富士山ヒルクライム
のときのベースキャンプ道の駅富士吉田はスルーして先に進みます。このあたり、下り基調で楽なんだけど、車が多く路肩も狭いので走りやすいとは言えないな。
10時頃、走行距離も40km近くなり空腹も覚えてきたので、道の駅なるさわで休憩。富士山のちょうど北側になります。
このあたりに来ると雲が晴れて、その雄大な姿を見ることができました。やや霞んでたのと逆光のため、どことなく幻想的なシルエットですね。
道の駅でソフトクリームやお焼きなんかを食べながらコース検討。ここまで来て富士五湖を全く見ないというのももったいないということで、既に通り過ぎた山中湖、河口湖は諦め、残る3つの湖に立ち寄ることにしました。
まずは西湖。西湖といっても西ではなく富士山の北側、富士五湖の真ん中に位置します。
道の駅からR139を少し西に進んだところを右折。湖が見えるとこまで約4kmなんだけど、これがかなりの勾配の下り。あとで登り返すのは結構キツイぞ、と思いつつも、ダウンヒルの快楽には勝てず行くとこまで行っちゃいました(笑)。
富士山を背景に絶好のビューポイントです。
さて、来た道を戻るのに躊躇して地図を見ると、湖北ビューラインなるルートがありR139につながってます。ダメ元でこの道を走ると、なんとほとんど登りが無いままR139に出てしまいました。この区間でR139も同じくらい下ってたということですね。ものすごく得した気分。
そしてR139を3kmくらい西に走ると精進湖です。
精進湖は変な形をしてるので、全体を見渡すことができません。湖面には釣りをしているボートがたくさん出てました。どうやらへら鮒を狙ってるらしい。
R139に戻り、青木ヶ原の樹海を左に見ながら4kmほど走ると、富士五湖で最も西にある本栖湖が見えてきます。
ここは湖畔がきれいに整備されていて、キャンプやカヌーなんかをやってる人がたくさんいました。
さて、これで富士五湖めぐりは終了。ここからはR139で富士山の西側を南下していきます。少し登って県境を越え静岡県に入ると、そこからは15km以上延々と続くダウンヒル。これでもか、というくらい下りが続きます。気持ちいい~っ!
途中でちょうど昼頃になったので、道の駅朝霧高原でランチ。
このあたりは地元産の乳製品が有名らしく、ミルクやチーズなどいろいろ売ってました。
ということで、どちらも地元の食材を使った、バターチキンカレーとモッツアレラの揚げピザ。これ、両方ともかなり美味しかったです。カレーは複雑なスパイスの香りとコクがあり、チキンがゴロゴロ入ってる。揚げピザはもちもちの生地で、中はとろけたチーズでコーティングされてます。屋外のテーブルで気持ち良い風に当たりながらのランチは最高でした。
エネルギーをしっかり補給して朝霧高原を出発、再びR139を下ります。
このR139、富士パノラマラインという名前が付いてます。広大な裾野の中を通る道は、文字どおり富士山を間近に見ながら走ることができます。しかし富士山の南に回り込んでいくと、再び雲に覆われて、だんだん見えなくなってしまいました。
それにしても下りが長い。ここまで走った感じでは、登りより下りのほうが圧倒的に長いような気がする。スタートとゴールが同地点なので、帳尻は合うはずなんだけど・・・。
ほぼ下りきったところに観光スポット、白糸の滝があるのでちょっとだけ寄り道。
こちらは白糸の滝の手前にある音止めの滝。たっぷり水量があり、なかなか迫力のある滝でした。
そしてこちらが白糸の滝。水も少なく、なんかひ弱な感じ。だから「白糸」なんでしょうけど(笑)。
その後R139を外れ、アップダウンの続く県道72号⇒R469と走ります。そして富士市に入ったところから次の裾野市の市境までが、本日最後のヒルクライムです。
距離約12km、標高差400m、平均勾配は3%ちょっと。ルートマップで見る限り大したことないと高を括っていたのだが・・・。ここの登り、相当キツかったです。すでに100km近く走っているうえに、かなり勾配の急な部分があり脚に乳酸がどんどん溜まっていく。極めつけは富士山こどもの国までのラスト1kmの急斜面。ここで完全に脚が売り切れ~(泣)。パノラマラインの長~いダウンヒルのツケをしっかり払わされてしまいました(笑)。
市境の峠を越え激坂を下り終えてしばらく走ると御殿場市です。陸上自衛隊の駐屯地のある広い草原(ホントに広いぞ!)の中を、追い風に乗って快調に走り、4:30PM頃御殿場駅に到着。完走を祝してみんなでコークで乾杯して、富士山1周は無事終了と相成りました。みなさん(特にNくん)お疲れ様でした!。
今回のコース、見どころはたくさんあるし、距離、難易度ともそこそこでとても楽しめました。次はスカッと晴れて360°富士山が眺められるコンディションのとき走りたいな。
本日の記録
走行距離 118.4km
走行時間 5h33m
最高-平均速度 56.0-21.5km/h
最高-平均心拍数 183-147bpm
最高-平均ケイデンス 106-77rpm
消費カロリー 3799kcal
本日のルート
[ルートラボ]
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=9c5a690265d5b7b88e1cf560aad61382
[Ride with GPS]
https://ridewithgps.com/trips/45403771?privacy_code=rlOOq0WfXDwIOHYS