読書感想(62)「オレたちバブル入行組◆池井戸潤」 | アルジャーノンにシャンパンを

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♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

たまたま買ったこの本、最近ドラマが好評だとか。テレビを持たないボクには関係ない話ですが(笑)。


オレたちバブル入行組

池井戸潤著

文春文庫

2013.7.21読了

☆☆☆☆


アルジャーノンにシャンパンを


タイトルからして軽い感じのストーリーをイメージしてたらなんのなんの、しっかり骨のある、シリアスで痛快な小説でした。

主人公の半沢課長、設定では1989年入行なんですね。社会人としてはボクより1年後輩。ボクの会社でバブル組はもう少し後の世代だけど、時代背景はリアルに実感できます。

著者は元銀行員というだけあって内部事情には非常に詳しく、粉飾決算や計画倒産の手口、それを見破り債権を回収する過程など勉強にすらなります。

しかし銀行内の人間関係や出世競争は、こんなにも熾烈を極めるものなんだろうか。同級生に大手銀行の支店長やってるヤツがいるので、こんど会ったら聞いてみよっと。