たまたま買ったこの本、最近ドラマが好評だとか。テレビを持たないボクには関係ない話ですが(笑)。
オレたちバブル入行組
池井戸潤著
文春文庫
2013.7.21読了
☆☆☆☆
タイトルからして軽い感じのストーリーをイメージしてたらなんのなんの、しっかり骨のある、シリアスで痛快な小説でした。
主人公の半沢課長、設定では1989年入行なんですね。社会人としてはボクより1年後輩。ボクの会社でバブル組はもう少し後の世代だけど、時代背景はリアルに実感できます。
著者は元銀行員というだけあって内部事情には非常に詳しく、粉飾決算や計画倒産の手口、それを見破り債権を回収する過程など勉強にすらなります。
しかし銀行内の人間関係や出世競争は、こんなにも熾烈を極めるものなんだろうか。同級生に大手銀行の支店長やってるヤツがいるので、こんど会ったら聞いてみよっと。