読書感想(59)「白き嶺の男◆谷甲州」 | アルジャーノンにシャンパンを

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というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

先に読んだ神々の山嶺 がおもしろく山岳小説にちょっとはまりかけてたのと、その著者夢枕獏が解説を書いてたので読んでみました。


白き嶺の男

谷 甲州著

集英社文庫

2013.6.3読了

☆☆☆


アルジャーノンにシャンパンを

実在した伝説の登山家をモデルにした主人公が、登攀の経験を積みヒマラヤを目指すまでを、6編の短編を繋ぎ合せて読ませてくれます。著者自身も7000m級の山に登頂した経験を持つ登山家だけあって、登山に関する描写はさすが。経験した人でないと、あんな表現はできません。

ただ残念なのは、短編なのでストーリーそのものが単純なとこ。神々の山嶺に比べると文章自体もパワー不足の感があり星3つとしました。著者にはぜひ本格的な長編山岳小説を書いてもらいたいですね。