読書感想(54)「神々の山嶺◆夢枕獏」 | アルジャーノンにシャンパンを

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♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

以前、笹本稜平の還るべき場所 を読んだときこの本も気になってて、Amazonのほしい物リストにはずっと入ってました。最近友人が絶賛してたので、迷わずポチッたという次第(笑)。


神々の山嶺

夢枕獏著

集英社文庫

2013.4.7読了

☆☆☆☆


アルジャーノンにシャンパンを


いまだ未踏のエベレスト南西壁の冬季無酸素単独登頂に挑む男の物語。彼をそうさせるに至った生い立ちと、彼にかかわる人たちの生き方から奥深いストーリーが展開されます。登場人物の何人かは、明らかに実在した登山家がモデルとなっており、事象も実際にあったことがいくつも織り込まれていて、思わずノンフィクションかと思ってしまうほどリアル感があります。

極限の状況でも生き抜きそして頂上を目指す、トップクライマーの壮絶な物語を圧倒的パワーの文章で読まされ、只々感動するしかありません。