グライダーに乗ったよ! | アルジャーノンにシャンパンを

アルジャーノンにシャンパンを

♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

いつも渡良瀬サイクリングロードを走るたびに、気になってしかたなかった板倉滑空場のグライダー。先々週の休日に乗ってきました!。


日本グライダークラブのHPを見ても、ビジター歓迎とは書いてるけど、料金や準備するものなど詳しいことは分からない。しかたないので、板倉滑空場に直接乗り込むことにしました。


アルジャーノンにシャンパンを
渡良瀬川の土手に車を止めて、みんながいるベースキャンプみたいな所に降りて行って

ボク「あの~グライダーに乗りたいんですけど・・・」

クラブの人「ちょうど今から複座機が飛ぶとこだからすぐ乗れるよ。こっち来てこれ読んでここにサインして。」

てな具合でとんとん拍子に話がまとまり(笑)、10分後にはもう飛んでました。


この日乗ったグライダー。
アルジャーノンにシャンパンを

グローブG103ツインというドイツ製の2人乗りで、翼幅17.2mのFRP製の機体です。


パラシュートを背負わされて、体重に合わせたウエイトを座席の下に入れて、狭いコックピットに潜り込みます。ボクは前座席、クラブの人が後座席です。


乗ってみると意外と窮屈ではなく、視界が広いので解放感さえあります。操縦桿やフットペダルの位置もジャストフィットで、ボクのために作られたみたい(笑)。まぁ、操縦するわけじゃないから関係ないけどね。


事前の説明は、パラシュートを開くときはこのリングを引き、キャノピーを開けるときはこのレバーを引く、という2点だけ。こんなに簡単でいいの?。


アルジャーノンにシャンパンを

コックピットはこんな感じ。計器は上段左から高度計、昇降計、速度計。この3つを見ておけばおおよその機体の状態が分かります。操縦桿は押引きでエレベータ、左右に動かしてエルロン、フットペダルでラダー操作します。操縦桿の横の黄色い球は曳航索から機体を切り離すノブ、左足の脛のところのレバーはエアブレーキ用。どれも勝手に触っちゃいけません(笑)。


アルジャーノンにシャンパンを

曳航機はハスキーという軽飛行機ですです。ハスキーから伸びた細いロープをグライダーの先端につないだら準備完了。


アルジャーノンにシャンパンを
無線で離陸指示を出すとハスキーがエンジンフルパワーにして滑走開始。

軽いグライダーは100mくらい走ったらもう浮かびます。このとき上昇し過ぎるとまだ滑走中の曳航機を吊り上げてしまうので、上がり過ぎないよう機体をコントロールするんだって。


アルジャーノンにシャンパンを
この日地上では北西の風7~8m/s。向かい風で離陸したけど、曳航機もグライダーも風にあおられてかなり揺れます。目の前の操縦桿を見てると前後左右に頻繁に動いてて、機体の姿勢を安定させるのに苦労してそう。やっぱり操縦は簡単ではありません。

しかしこのハスキーくん、エンジン音は勇ましいのに飛び方はヨタヨタしててなんだか頼りないなぁ(笑)。


アルジャーノンにシャンパンを
滑空場の北北西数kmのところにある佐野市の工業団地。このあたりの上空を旋回して高度を上げていきます。


アルジャーノンにシャンパンを
ちなみにこの工業団地にはボクが勤めてる工場があります(黄色で囲ったとこね)。



アルジャーノンにシャンパンを
まだ曳航中。高度は1340ft(約400m)、3m/sで上昇してて速度は125km/hくらいかな。ちなみに速度は対地ではなく対気速度です。


アルジャーノンにシャンパンを

このフライトでは滑空場の風上(北西の方向)、高度3000ft(約900m)まで曳航してもらいます。

キャノピーに付いてる赤い毛糸は、滑空中の飛行状態を見るためのもの。これがまっすぐになってないと機体が横滑りしているので、その分抵抗が増えて滑空性能が低下するんだそうです。


アルジャーノンにシャンパンを
離陸してから7~8分くらいかな、指定高度に達したので黄色い球を引いて(引いたのはもちろん後ろの人です)曳航機から離脱。曳航機は左に、グライダーは右に旋回していよいよ滑空開始です。

ハスキーくん、ここまで引っ張ってくれてありがとね~。


曳航されてるときはあれだけ揺れてたのに、滑空に入るとほとんど揺れない。風を切って飛ぶのと風に乗るのとは全然違うんですね。

アルジャーノンにシャンパンを
上昇気流を探して佐野市上空を旋回します。工業団地の向こうに見えるのは、いつも自転車で走ってる唐沢山。上空から見ると意外と大きいですね。


アルジャーノンにシャンパンを

これは東方向。遠くに筑波山が見えます。


滑空中聞こえるのは風の音だけ。風に乗って飛ぶってこんなにも感動的だとは思いませんでした。


アルジャーノンにシャンパンを

工業団地の南、アウトレットモールの上空あたりで上昇気流を発見!。その僅かなエリアの中を旋回して上昇します。このときは高度4000ftくらいまで上昇しました。


外気温は5℃以下。最初は寒いんじゃないかな、と思ったけどコックピットの中は温室みたいですこぶる快適です。

アルジャーノンにシャンパンを

少しづつ風下に流されて、離陸した板倉滑空場の上空あたりにきました。


アルジャーノンにシャンパンを

南には渡良瀬遊水池のハート形の谷中湖が見えます。あちこち自転車で走ってるおかげで、このあたりの地形は頭に入ってるので上空から眺めるといまどのあたりを飛んでるかよくわかりますね。


そして何度目かの上昇気流に乗ったあと、水平飛行に移ったとき操縦桿を握らせてくれました。そ~っと左に倒してみると軽い感じで機体が傾きます。思ったよりレスポンスのいい反応で、自分で操縦してる!ってのが実感できました。う~ん、おもしろいぞ!。


その後も上昇気流を探して渡良瀬川付近を飛行し、上手く上昇できたり反対に沈下したり。自力で滑空場まで帰らなければならないというプレッシャーはあるものの、気流を予測しながら高度を確保して、できるだけ遠くに飛んでいくというのはグライダーの醍醐味ですね。


無線を聞いてると他のグライダーから「太平山上空5000ft」なんて報告があっりして、遠くまで行けたらいいなぁと思いました(ビジターは長時間になると料金が高くなるので近場でのフライトになるみたい)。


アルジャーノンにシャンパンを

その後うまく上昇気流を見つけられず高度が下がってきたので、ここらで着陸することにしました。高度を調整しながら滑空場の風下側に回り込みます。


アルジャーノンにシャンパンを

そしてこの角度、この高度からのアプローチ。完全に目視飛行なので、このあたりはやはり経験が全てですね。


アルジャーノンにシャンパンを

この機体の失速速度は70km/hとのこと。エアブレーキを使って速度と高度をコントロールしてファイナルアプローチです。でも考えてみると、グライダーはほかの飛行機と違って着陸のやり直しができないという決定的なリスクがあるんですよね。そう思うとちょっと緊張です。

アルジャーノンにシャンパンを

上空では感じなかったけど、地面が近づくとかなりの速度です。でも、これでも失速速度ギリギリなんだよね。

無事着地してちょっとだけ滑走して右手のラフのところで停止しました。


アルジャーノンにシャンパンを

着陸するとすぐにクラブの人たちがやってきて機体のチェックをやってました。

アルジャーノンにシャンパンを
そして自動車で離陸地点まで引っ張ってきて、すぐに次のフライトの準備にとりかかってました。


初めてのグライダーでのソアリング、とても感動的でした!。聞くと60~70回くらいフライトすると、単独飛行のライセンスが取れるらしい。がんばれば1年ちょっとで取れるじゃん!。もうしばらく佐野に居られるのなら、迷わずクラブに入会してライセンス取得を目指すんだけどなぁ、と、それくらいボク的にはハマりそうな体験でした。



日本グライダークラブ

http://www.glider.jp/


空を遊ぼう-いたくらグライダーライフ

http://blog.livedoor.jp/japansoaringclub/archives/2013-02.html




広島ブログ