読書感想(39)「午前3時のルースター◆垣根涼介」 | アルジャーノンにシャンパンを

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♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

午前三時のルースター

垣根涼介著

文春文庫

2012.7.12読了

☆☆☆☆


アルジャーノンにシャンパンを


そもそもは、ある人のブログでこの本の書評を読んで気になったのでAmazonで購入したのですが、そのときタイトルが気になってついでに購入したのが、同じ著者の「君たちに明日はない」でした。そして「君たちに・・・」を先に読んだらこれが面白くって、ついついそちらを読み進んでしまったというわけ。

で、やっと順番が回ってきました(笑)。


なかなかあり得ないシチュエーションの物語だとは思うけど、それはそれとして、ミステリーとハードボイルドがミックスしたようなストーリーはなかなか良かったです。「君たちに明日はない」もそうなんだけど、著者の作品の登場人物は、クレバーでセンス良く感性も鋭い、魅力的なキャラなんですね。だから交わされる会話や展開のテンポが良く、必ずしも手放しのハッピーエンドじゃなくても読後感が良いんでしょうね。

しかし最後に主人公が少年に言った「君はもう、今日から大人になるしかない。」というセリフには考えさせられました。ボクにもそんな、扉をひとつ開けるようなポイントはあったかな?と。




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