サヴァイヴ
近藤史恵著
新潮社
2012.6.22読了
☆☆☆☆
サクリファイス、エデンに続く、自転車のロードレースを題材にした小説の第3弾。前2作の登場人物のサイドストーリー6編から成る短編集です。
緊迫したレースシーンも織り込まれているけど、どちらかというとロードレースを取り巻く環境、そこで走る選手のそれぞれの想いみたいな、人間的なところを中心にストーリーが展開します。決して爽快で華々しいだけではない、もっと広くて深いロードレースの魅力がうまく描かれてて、やっぱりロードレースはおもしろいなぁ、と改めて思ってしまいました。主人公の白石はまだ引退する年齢ではないので(笑)、著者にはぜひ続編をお願いしたいですね。
ちなみに、カバーの写真もなんとなく本の内容に合ってて気に入ってます。