読書感想(37)「借金取りの王子◆垣根涼介」 | アルジャーノンにシャンパンを

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どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

借金取りの王子

垣根涼介著

新潮文庫

2012.6.29読了

☆☆☆☆


アルジャーノンにシャンパンを


この本、ひと月ほど前に読んだ「君たちに明日はない」の続編です。例の首切り請負会社勤務の主人公が、リストラ対象者との面接を通していろいろなストーリーが展開します。登場人物は一見軽かったり俗っぽかったりするけど、実は感性鋭く頭も良い。前作同様とても魅力的に描かれています。さらに本作では、彼らが人間的にも少し成長した内容になってて、ちょっと感動的な、落ち着いたストーリーになってるかな。精神的に大人な登場人物が繰り広げるハイセンスなドラマ、文句なく面白いです。

ちなみに続々編も文庫化されてるので読むのが楽しみです。



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