近くで手軽にワインを飲めるお店を検索してて、ヒットしたのがここ。
タベルナ・ブンユウ、おもしろい名前ですね。
“Taverna=食堂”はわかるとしても、BUN-YOUは???。
後でオーナーシェフに聞いたところ、自分の名前の音読みだとか。そりゃわからんわ(笑)。
ボクのアパートから歩いて10分ちょっと。お洒落な洋風の建物の1階がお店になってます。中はカウンターが4席、ちょっと大きめのテーブルが4つ、白木の内装で店内は明るく、アットホームないい感じです。
店はシェフとその奥さんの2人でやっているらしく、ボクがカウンターに座ったときは、テーブル席の家族連れからのパスタのオーダーをこなすのに大忙しでした。
メニューを見ると、パスタ、リゾット、ピザの種類がたくさんあって、それらに力を入れてるのがわかります。他にはアンティパストや肉料理、チーズなんかがあったかな。ワインはグラスとボトルがあるけど銘柄はなく、あまりバリエーションはなさそう。
まずはグラスの白とおつまみ系をオーダー。
TASSEE MAISONというフランスのシャルドネです。
芳醇な果実の香り、酸味は少なくややまろやか。グラスで1コイン以下の価格ならまぁ不満はない、という感じ。
ニース風サラダ。レタス、トマト、タマネギの他、ジャガイモやツナなんかが入っていて、フレンチドレッシングみたいなのががかかってます。Sサイズでも1人分としてはちょっと多いくらい。野菜がしっかり食べれて良かったけど、ドレッシングがちょっと多かったかな。
スピナッチオーリオ。ほうれん草のガーリック炒め。これはシンプルだけど、塩分控えめでなかなか美味しかったです。炒めてこのボリュームなので、かなりの量のほうれん草を使ってるはず。健康的でもあります(笑)。
そしてパスタはパリア・エ・フェーノ。手打ちの生パスタは、卵ベースのとほうれん草を練り込んだのと2種類使ってます。ソースはえんどう豆とハムのクリームソース。食べるときにホイップクリームをぐちゃぐちゃに混ぜていただきます。
思ったよりさっぱりしてて、2種類のパスタの違いがはっきりわかる。もちろん絶妙アルデンテ。これでもかというくらい入ってるえんどう豆も、香りと食感のアクセントになっていい感じ。さすがパスタに力を入れているだけあって、個性的な美味しいパスタでした。
強いて言うなら、ハムの代りにパンチェッタかベーコンのほうがいいのでは?、と思ったのでシェフに言ってみると、それも試したけどハムで充分美味しいから、とのこと。こんどパンチェッタバージョン、特別にリクエストしてみようかな。
パスタを食べ始めた頃には、他のお客さんも帰ってしまってボクだけになってしまったので、シェフや奥さんといろいろ話ができました。
ワインは、以前はソムリエさんにチョイスしてもらったものを入れてたけど、今は料理に合うワインで安定して入手できるものを常備しているらしい。まぁ、料理中心のお店なので、その考えもありなんでしょう。グラスもボトルも赤白2種類づつ。レスランではなく食堂なので、これで充分なのです。
このお店の場所はシェフが生まれ育ったところとのことで、昔の佐野市の話をいろいろ聴かせてくれました。桐生の採石場の労働者が佐野に飲みに来てたので、昔は300軒くらい飲み屋があったとか(今では考えられん!)、佐野は湧水が豊富で水が美味しいので蕎麦打ちが盛んだとか、昔はこの辺りは田んぼだけで遠くまで見渡せた・・・などなど。いろいろ勉強になって楽しかったです。
この間、ボクはグラスワインを3杯おかわりして、すっかりいい気分で酔っぱらってしまいました。
タベルナ・ブンユウ、パスタやピザのポテンシャルは相当高いと思います。これからもちょくちょく寄って、いろんなパスタを試したいですね。ワインのバリエーションは少ないけど、それはそれ。家で飲んでるデイリーワインだってそんなもんだもん。普段使いできる、とってもいいお店を発見しました。