読書感想(20)「マングースの尻尾◆笹本稜平」 | アルジャーノンにシャンパンを

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ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

マングースの尻尾

笹本稜平著

徳間文庫

2012.1.18読了

☆☆☆☆

アルジャーノンにシャンパンを


マングースと呼ばれる黒幕と主人公の息詰まる攻防が、著者らしい壮大なスケールで描かれていて純粋に楽しめる作品です。6部構成でそれぞれフランス、イギリス、ロシア・・・と舞台が異なり物語も完結してますが、それらを通して全体のストーリーが迫力のラストに向けて進んでいきます。

途中から「フォックス・ストーン」の主人公檜垣が登場して、後半にかけて大活躍します。こういう展開、読者としては嬉しいですね。

やや強引な話の運び方や詰めの甘い状況設定など、ちょっと粗忽な部分もあるけど、細かいところを気にしなければエンターテイメント小説としてはいいんじゃないでしょうか。

ちなみに過去に読んだ著者の作品の中では「太平洋の薔薇」がダントツの5つ星。またあんな感動長編を読んでみたいなぁ。




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