V

凉月(まゆ)のごとき珪柳湾

越中の山色は鏡の中を看るごとし

蘭渓は 三日 桃花の雨となり

半夜は 鯉魚が 登り来る

 

Yoshiのつぶやき】

蘭渓のイメージは想像し難いけれど

挿絵で見るところでは、ひらけた感じ

いつか訪問する機会があればどう思うだろう。

 

(サンズイあり)(サンズイあり)の流れ尽きず

屈子(くっし) 怨 何んぞ 深し

日暮れて 秋風 起き

蕭蕭(しょうしょう)たり 楓樹の林

Yoshiのつぶやき】

元相(げんしょう)(いずれもサンズイが欠けています)はいずれも

洞庭湖に注ぐ川です。屈原の戦いの怨みを称えて

流れています。川が出る度に地図とくびっ引きでどこ

に有るか調べるのが楽しみです。

屈子(くっし)(屈さん)は、怨みを持つ当事者です。やがて、長沙

の南方で、入水自殺したそうです。

 

歳歳(さいさい) 金河 () 玉関で戦へり

朝朝 馬に乗り 刀を振るった

三春の白雪が青家に帰り

黒山をめぐり黄河は万里を流れている

 

策:色々手段をつくす

 

Yoshiのつぶやき】

中々作者の気持ちになりきれない。

かねて川が好きである。揚子江は上海で佇んだ。

黄河にどうしても行きたく、中国人に無理に頼んで

連れて行ってもらった。途中で日が暮れ、

帰りに飛行機から見たくらい。

謂わく 今日見れなかったのは また来いということだと。

飛行機からの黄河は雄大だった。

調べてみると、黄河は水が少ない砂の河で良く断流す

るようである。