巴女が牛に騎り 竹枝を唱う

(はすのね)(いと)の菱葉 傍に江 時は

日暮に家錯に還るも愁えず

芭蕉が僅 (がき)から出ていると思う

 

藕糸:荷花 還家錯:路地

Yoshiのつぶやき】

巴女が牛に乗り、竹枝を唱っている

蓮の葉を持ち、傍らに河が流れている

日が暮れて家に帰る 細かい回廊を通っていく

芭蕉が家の目印だ

 

嫁得く塘の こに 

朝朝 妾の期を誤つ

早に知る 潮に信 有りと

嫁して 弄潮児と 

 

こ:店舗を持つ商人 弄潮児:船頭

Yoshiのつぶやき】

く塘の 商屋に 嫁に来た

朝朝 私は帰京時期を間違ってきた

かねて 船乗りは信があると知っていた

(もう一度)弄潮児の嫁で出直そうか?