↑ エステ業務用・おうちエステ/おうち美容でも人気! ↑
弊社公式サイト内の「グリチルリチン酸ジカリウム 平成のまとめ」の連続記事を追記・補完のうえ、再編成いたしました。下記は第5章第4項の記事となります。
(前回の記事よりの続き)
ステロイドと比較してグリチルリチン酸ジカリウム(グリチリルリチン酸2K/GKⅡ、医薬部外品ではグリチルリチン酸二カリウム)のステロイド様作用は弱く、副作用の心配はないといった情報を、インターネット上の美容サイトなどで見かけます。そういうこともあってか、アトピー性皮膚炎患者さんによっては、ステロイド剤からグリチルリチン酸ジカリウムを有効成分とする薬用化粧水に切り替えて、脱ステロイドをされる方が、少なくないようです。
重量あたり薬効については、たしかにステロイドよりグリチルリチン酸ジカリウムの薬効は軽微と言えるでしょう。しかしここでお考え頂きたいのですが、典型的なステロイド剤の形態は、穏やかな経皮摂取を可能とする軟膏です。多少重ね塗りをしたとしても、ステロイド剤の吸収は急激に増えません。
いっぽうグリチルリチン酸ジカリウムを配合した典型的な医薬部外品は、化粧水です。塗布すれば薬効成分は、スムーズに経皮摂取されます。しかも重ね塗りをすればするほど、グリチルリチン酸ジカリウムの吸収量は増大します。そのためか、ステロイド剤を使用していた時よりも、グリチルリチン酸ジカリウム配合薬用化粧水(医薬部外品)でアトピーケアをするほうが、リバウンドが大きいといったこともあるようです。
そういうこともあってか、グリチルリチン酸ジカリウム配合化粧水のセルフメディケーションとしての使用を好ましくないとお考えのお医者さんも、少なくないようです。少なくともアトピー患者さんは主治医の先生にご相談のないままの、グリチルリチン酸ジカリウム配合薬用化粧水での脱ステロイドは、行うべきではないでしょう。疾病の治癒や改善は、主治医の先生との良好な関係により実現されるとうことが原則です。
以上のことから、実際の使用上のことから考えれば、必ずしもステロイド剤塗布のほうが薬効が強いとはいえず、逆にグリチルリチン酸ジカリウム配合品のほうが強いこともあり得るわけです。アトピー肌でお悩みの場合は、どうかご注意下さいませ。 (次の記事 へ)
(Hatena関連記事)
(Blogger関連記事)
(2021年4月4日付けcocolog記事より転載)
( グリチルリチン酸ジカリウム 平成のまとめ 序章(目次を含む) )
《公式サイト内の人気記事集 肌トラブル編》
● グリチルリチン酸2Kでデコボコ肌に
● エチルヘキサン酸セチルで額剥がれる
● 低分子ヒアルロン酸で顔カビの危険性
● 「アレルギーテスト済」の過信は禁物
● 石膏パック 不慣れな施術で低温火傷
【サブ公式サイト・ブログ等】
■ サブ公式サイト
■ メインブログ cocolog
■ FACEBOOK
■ TWITTER