前回の記事では、手作り化粧水の保存料として、1,3-ブチレングリコール(BG)を手作り化粧水に使用する危険性について書きました。今回は代表的な防腐剤である、フェノキシエタノールを手作り化粧水に配合する危険性や必要性について、書きたいと思います。。
フェノキシエタノールが旧表示指定成分ではない、玉露にも含有されている天然成分であるということから、フェノキシエタノールが安全で低刺激であるとお考えの方は、決して少なくないようです。パラベンを配合するよりは、はるかに安全であるといった感じでしょうか・・・。しかしこれは間違った認識であると、アルガアイは考えます。
第一に、フェノキシエタノールが化粧品に使用されるようになった時は、表示指定成分の制度はなくなりました。もしフェノキシエタノールがもっと以前より化粧品に使用されていたと仮定すれば、表示指定成分となっていた可能性が高いでしょう。最近になってフェノキシエタノールの、胎児や生殖器への悪影響が、明らかになってきているようです。
第二に、玉露の葉を生で食する方は、おられないでしょう。ご存知のように、茶葉は加熱処理した後に、煎じて飲むものです。フェノキシエタノールは揮発性のため、お茶には決して含まれません。経口摂取した場合、フェノキシエタノールは猛毒です。シイタケはホルマリンを産生しますが、やはりシイタケも加熱処理後に食します。ホルマリン入りの化粧水など違法であり、超危険です。
第三に、パラベンを保存料とするコスメに比べれば、フェノキシエタノールを主要保存料とする化粧品のほうが、肌負担が大きいようです。防腐助剤として1,3-ブチレングリコール(BG)を多量に配合する傾向があるため、肌負担が大きくなるかもしれません。
以上のように、フェノキシエタノールは決して無害ではありません。敏感肌/乾燥性敏感肌の方は、手作り化粧水へのフェノキシエタノール配合を、慎重になられたほうが無難であると、アルガ・アイは考えます。
(2017年1月29日付けライブドア記事より商業性を排して転載)
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