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弊社はホームエステ用とエステサロン業務用に、発熱しないソフト石膏パックも販売しておりますが、お客様よりさまざまなお問い合わせを頂戴します。その中でも少なくないのが、「発熱しますか?」とのご質問です。くわしくうかがうと、以前に石膏パックをご自宅でお一人でされたところ、低温やけどをしてしまったとのことです。
石膏自体は私たち日本人にはとてもなじみ深く、安全性も高い成分です。正確には「硫酸カルシウム」と呼ばれるもので、建材などに使用されたり、豆腐やこんにゃくなどにも含まれます。ある意味わたしたち日本人は、石膏に囲まれた生活をおくっています。
石膏にはもともと水が含まれていますが、80℃程度に加熱すると水がある程度失われ、「焼き石膏」という形態の石膏に化学変化します。この石膏を粉末化して水を加えると、発熱しながらもとの石膏に戻ります。この発熱を利用したものが、いわゆる「石膏パック」です。
ここで問題なのが、皮膚に接する部位の実際の温度です。加える水の量や水温、そして厚みなどが一定であれば、おそらく問題は生じないでしょう。論理的に温度は、簡単にコントロールできるからです。イチバン懸念されることは、塗布される厚みです。
実際に石膏パックで火傷しそうになった、または異常に高温に感じた方は、総じて熟練していないエステシャンさんによる施術だったようです。スパチュラ(ヘラ)を上手に使いこなすことができずに、塗布が凸凹だったようです。当然ながら塗布が熱い個所は温度が高くなり、薄い部分は温度が低くなります。
消費者庁のホームページ によれば、低温やけどが起こる条件は、60℃で5秒程度、50℃で3分程度、44℃で6~10時間だそうです。これは湯たんぽの場合ですから、お顔のように皮膚が薄い部位の場合は、もっと短くなるでしょう。なぜなら低温やけどは、真皮に及ぼす損傷だからです。
江戸っ子の朝風呂の温度は、だいたい44℃程度です。ですから石膏パックでこれより高い温度を部分的に感じたら、注意が必要でしょう。万が一のことを考えれば、施術を中止してもらうのが得策でしょう。なぜなら低温火傷は治癒に、時間がかかるからです。
そしてイチバン危険性が高いのが、「セルフ石膏パック」です。施術に素人の方がご自宅でお一人で石膏を均一に塗布することは、至難の業です。低温火傷は必至とお考え頂いたほうが、よろしいかと思います。かならずお家族の、塗布になれた方にお願いしましょう 。
美しくなるために逆効果になってしまえば、まさに悲劇です。製品の注意書きをご理解の上正しく使用すれば、発熱する石膏パックでも安全に使用できるはずですから!
(2015年6月22日付けcocolog記事 より商業性を排して転載)
(はてなブログ縮小版記事 )
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