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この一連の記事は、オーガニック化粧品や自然派化粧品の、悪口を書くものではありません。いわゆる自然派化粧品に対する過信による健康被害を避ける、または重篤化を免れていただくのが目的です。あらかじめお断りしておきます。。
オーガニックコスメの真実シリーズ⑬
前回の記事 では、天然色素であるコチニールによる健康被害が意味することについて書きました。今回はオーガニック化粧品が、効果にならざるをえない理由について書きたいと思います。
弊社製品でも、化粧品に陸上植物を用いる場合は、オーガニック認証の素材を使用することを基本としています。良質な原料というものは、どうしても高くつきます。
たとえば弊社は、バラ(オーガニックローズ)を化粧品や入浴料に使用しています。バラの値段の差は大きく、たとえばドライフラワーレベルのものに比べて、弊社が使用するバラは10倍程度高くなります。その上過去の記事のように、念の為にロット毎に農薬検査をかけるため、さらにコストは上がります。
コストは高くはなりますが、安全性を高めないわけにはまいりません。なぜならドライフラワーやハーブの用途で使用されるバラでは、猛毒の白アリ駆除剤が検出されることなどは、あたりまえなのです。食用のバラについても、しかり・・・。こういうわけでオーガニック化粧品は、多少なりとも高くならざるを得ないでしょう。
そういうわけで、本物のオーガニック化粧水やオーガニックコスメのご購入の検討をされる時は、販売者に農薬検査等の根拠を示してもらうのも、ひとつの方法でしょう。過去の記事にも書きましたが、販売者や製造販売元が「オーガニック」と称すれば、それがオーガニック化粧品になってしまうのが現実です。「オーガニック」と称すれば、高い値段で販売できるからという手法の可能性もあります。
なお本物のオーガニック化粧品だからといっても、安全性が担保されたわけではありません。過去の記事のように、単なる肌荒れを通り越したアレルギー皮膚炎や、生命にかかわるアナフィラキシーショックの健康被害の可能性は残ります。そのあたりはしっかりと、吟味しましょう。
(2013年5月26日付けココログ記事 より転載)
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