オーガニックコスメの真実②
前回の記事 では、オーガニック化粧品や自然派コスメには、法的定義もなく規制もないことを書きました。今回は安全と信じ込んだために起こりえることについて、書きたいと思います。
正式なアンケートを、実施したわけではありません。しかし自然派化粧品やオーガニック化粧品をお使いの方のほうが、むしろ毛穴の開きが目立つのではと思えることが多々あります。ナチュラルメイクが基本のため、毛穴カバー力が低い等の理由はあると思います。しかし理由は、どうも他にあるようです。
まず第一に、天然100%素材を化学合成した合成油脂を配合した、メイク落とし(クレンジングオイル)の使用です。これは鉱物油と同等以上の洗浄力(=肌負担)があるばかりか、危険性については十分な評価はなされていません。むしろ鉱物油のほうが、安全性が確保されているといえるでしょう。
次に、化粧水などに使用される防腐剤ですが、ローズマリーエキス(ローズマリー葉エキス/ROE)とエタノール(アルコール)の組み合わせが人気のようです。このエタノールは防腐効果を高めるために配合されるわけですが、アルコールには置換作用があり、たとえわずかな量でも乾燥肌を招きます。オーガニックサトウキビ由来であっても、エタノールにかわりありません。なお乾燥肌はもちろんのこと、乾燥性敏感肌やアトピー肌(アトピー性皮膚炎)には、エタノールはタブーです。
弊社はしばしば百貨店さん等で店頭販売をさせていただいております。その際にお客様とスキンケアのことについてお話をさせていただき、そこで頂戴したご意見等を、製品づくりや販売戦略などに利用させていただきます。今回もそういった情報をもとにして、書いております。
自然派化粧品や石油系合成界面活性剤不使用の化粧品にこだわる方は、化粧水やクリームにしても洗顔時のクレンジングオイル等にしても、たっぷり使う傾向があるようです。安全だからというのが、どうやらその理由のようです。
そしてそのような方に限って、自然派にこだわらない方よりもお肌の乾燥や毛穴の開きがやテカリがひどい場合があり、苺鼻におちいって最後は鼻パックのお世話になってしまうとか・・・。鼻パックはピーリングも行うため、お肌のバリアを損傷する危険性も出てきます。
もちろん100%オーガニックの化粧品はあるかもしれません。(ただし、自然成分は安全という意味ではありません。)しかしほとんどのオーガニックコスメはイメージ的なものであり、かえって石油系原料を使用している化粧品のほうが、安全性が高い場合が多いでしょう。
私の化粧品はオーガニックだから安全!
鉱物油不使用だから安心!
とくに敏感肌や乾燥肌の方は、まずは全成分をチェックして、本当に敏感肌用/低刺激なのかを確かめましょう。くれぐれもそんな幻想にまどわされて、使用量を増やさないようにしましょう。ただでさえオーガニック化粧品は、肌負担が大きい傾向があるのですから!
なお「テカリ対策」や「いちご鼻の治し方/いちご鼻ケア」や「毛穴の開きの改善」といったキーワードで、オーガニックコスメに出会う方は少なくないようです。これらのお肌の現象は、すべて乾燥肌に由来するものです。したがいまして既述のように、オーガニックコスメでは改善効果は、なかなか得られないでしょう。
次回の記事 では、完全無添加といった宣伝がなされているオーガニック化粧品ほどかぶれやすい傾向がある理由について、書きたいと思います。
(2013年3月29日付けcocolog記事 より商業性を排して転載)
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