先日、70年前のイタリアのドキュメンタリーTV番組を見ていたら片隅にこのマークの付いたスクーターが無造作に放置してあった
これには目を疑い狐につままれたような衝撃と驚きを覚え、MVアグスタについて調べてみた
無知な私は知らなかった1949年にアグスタはなんとスクーターを作っていた事を...
そしてそれとは別にこの時点において既に斬新でカッコ良くオシャレなロゴマークにしていた事にイタリア人のインテリジェンスに脱帽した...
昨日はある目的の為にセンダボをセンターベースに移管した
はじめての2台揃い踏み
見てるとどちらも乗りたくなってしまうが今回はセンダボに...
目的というのはセンダボに乗っているとシフトペダルの位置がもう少し外側ならば操作がしやすいのにな...と違和感を感じ、ジッと足元のレバー見てるとどうも内側に押されて入り込んでいるようだった、多分前のオーナーが立ちごけしてレバーを曲げたらしい事が分かった
さてどうしようかと...
バイク屋に持って行き直してもらうか、自分でパーツ買って直すか、はたまたメガネレンチを差し込み矯正するか
安全で且つ費用が安いのはパーツ買って直す事であろう、費用のかからないメガネレンチを使う事を考えたが間違えるとエンジン本体に歪みを生じさせる危険性もあるのでやめた
パーツをネット探すことにする、探してみるとヤフオクで純正品中古のパーツも有ったが安くはなかったのでOEMもしくはパチモノは無いかと探すとある事はあったしかしながら値段がマチマチでピンキリ、セット物も売られていたが私はレバーだけなので制約を受け手頃な物が見つからず、それでも検索条件を変えながら探すと2000円程で入手出来た、品物について多少不安はあったが届いた物みるとシッカリしているので良さげだ...
純正品と比べると短いが剛性は良し、違いは純正品は手間をかけて肉抜きがしてあり軽量化がされているようだ、その差は気になる程のレベルではないレースに於いては差が出るのかもしれないが、一般的使用に於いては曲がりにくさと折れなければ問題ない、気になるのは短くなった分シフトフィーリング低下だ
右が純正品
結果としてはあまり影響は出なかった、それよりもレバーの高さが気になり、より良くする為に何度も調整をして何とか理想のポジションに収まった
悩んだのはツーリングを主とした位置かワインディングを意識した位置か結論はツーリングと街乗り重視のセッティングとした、ワインディングをギュンギュン走る歳でもないのでね...
ひとつひとつ自分の手で買ったバイクを直したり調整したり、その事で少しずつ自分の物として馴染んでいき、愛着が湧いていく感覚は良いものだ、大切に乗ってやりたいという強い気持ちにもなる...
特に古いバイクだと尚更だ...
センダボは製造後16年経過する...
ゴムの部品の劣化気になったので劣化防止のシリコンを各部に噴霧し練り込んだ...
するとくすんだ黒いパーツは黒々と蘇った...
錆びた部分にも錆止め剤が入った塗料塗り、色を復活させ取り敢えず事なきを得る...
最終確認を兼ねてガソリンチャージとタイヤの空気圧調整の為にガススタンドへ
タイヤの空気を入れていると...
店員さん(50歳代)が「凄いの乗ってますねー」
私「大した物ではないですよ...」
店員さん「私の仲間も乗ってたんですけど皆んな降りちゃってねー」
私「どうしてですか...」
店員さん「皆んな体力に自身無くしちゃって怖くなって降りるんですよ...」
私「そうですか...私は来年は61歳ですけど面白くて乗ってます」
店員さん「えっ!................」( ̄◇ ̄;)
ヘルメット被っていたので私の見た目がよく分からず、年齢を知って驚いたようで、この後の会話はご想像にお任せします...
心に決めている事がある...
それは立ちごけしたならば、そのバイクは降りる事...
何故ならそれは自分の身体には合わない事、そして緊張を無くした己はそれを乗る資格を失ったのだという事、無駄な足掻きは醜い、好きな物が嫌いになる前に手放そう...
それでは、また...