首をポキポキ鳴らしていませんか? | カラダのココロ

カラダのココロ

アレクサンダー・テクニーク教師の青木紀和のブログ。
よりよく自分自身を使いこなすヒントやアイデアに関する情報を綴ります。

今月号の健康雑誌「夢21」に「首をポキポキ鳴らすくせ」に関する記事が出ていました。記事の執筆は三井弘整形外科リウマチクリニック院長の三井弘氏です。

時々、生徒さんの中で首の痛みを訴える人で「首をポキポキ鳴らしている」方がいらっしゃって、これをすると「すっきりする」と言います。実は、私もだいぶ前はこうするとすっきりする感じがしており、その気持ちはとてもよくわかります。ただ、このポキポキさせるための動きは頸椎の椎間板に負担をかけてしまうこととなるため、重度の障害を招く恐れがあると記事に書かれています。

ポキポキなる音の正体は、「実はまだはっきりと解明されていない」とのこと。その一つの説では、関節の間は関節液という液体で満たされていて、関節包で包まれており、その中の気泡が発生・消滅する時の音だろうとされていると。そして、「このときの刺激で首の筋肉がほぐれるような気がして、スッキリ感を得る人がいるのでしょう。首を鳴らすときの刺激で快感を覚え、クセになってしまう人は大勢います。しかし、音の鳴る関節はだいたい決まっているので、同じ関節に繰り返し刺激を与えていると、関節や筋肉を傷めてしまう可能性があります。また、なかなか鳴らないといって、繰り返し首をひねる人もいます。無理に首をひねっているうちに、首の関節や骨、その周囲についている筋肉、さらに頸椎の中を通っている神経や血管などを傷めてしまう危険性が高いので、要注意です。」とのこと。変形性頸椎症、椎間板ヘルニア、脊柱間狭窄症といった症状を招きやすくなるとも書いている。

この記事によれば、音がスッキリすることにつながっているわけではなく、音を出す為の頸椎への圧力と勢いのある瞬時の動きが刺激となって、スッキリ感につながっているようだ。自分でも昔にやっていたことがあるため、このスッキリ感が中毒的であることはとてもよくわかる。私は今、このような音を鳴らすようなことは一切していないが、至って問題ない。そもそもの首のこりがなくなったせいなのだが。
ともかく、これを続けている人はやめてもらいたいものです。

アレクサンダー・テクニークは、よくある整体のようにポキポキ関節を慣らすようなことは一切しません。(もし、そのような人がいたら、それはインチキです)自分でかけてしまっている余計な緊張に気づきを与え、それをデリケートに解放していくすべを指導しています。姿勢や身体の習慣的な使い方で、自分自身で首に負担をかけてしまっていることに気づかないと、首のこりは治りません。

私は自分自身がこの首のつまり感、鈍痛、こりを経験していたことがあるため、首を鳴らす人の気持ちがとてもよくわかります。これがなくなれば、どれだけ色々なことがラクになり、物事に集中できて、その行為を楽しめるか、それを私は身をもって変化を体験しています。アレクサンダー・テクニークのレッスンで、ぜひこの体験を得てもらいたいものです。

以下は参考までに、その記事で掲載されていた図です。音の正体は気泡なのかもしれないんですね。
$ココロなカラダ


にほんブログ村 健康ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 健康ブログ 代替療法へ
にほんブログ村

★★★ アレクサンダー・テクニーク 体験レッスン受付中 ★★★
アオキアレクサンダーレッスン
恵比寿駅徒歩2分