誰でも自分のセラピストになれる!!アルケミカル・ヒプノセラピー -7ページ目

誰でも自分のセラピストになれる!!アルケミカル・ヒプノセラピー

目標だった国連職員まであと一歩のところでがんを経験。”がん患者さんがより良く生きるためのお手伝いをする”ことを新しい人生の目標に決めた、がん経験者専門ヒプノカウンセラー大野敏子が選んだ究極の癒しの技術

母と幼児

アレルギーと免疫システム異常を癒す催眠

デイビッド・クィグリー著


この論文のシリーズでは、アレルギーとその他の免疫システム異常に対処するための催眠の戦略を提示してきた。ここでは、西洋文明社会にこのような病気が充満している第一の理由について論じる。文字どおり、何百万人ものアメリカ人は免疫システムが無差別に無害なほこり、花粉および自身の体細胞さえも攻撃しているかのような、喘息、花粉症、自己免疫疾患にかかっている。なぜこの国で、なぜ私たちなのか?


他のすべての哺乳類と同様に人類の免疫システムは出生時に本当の健康の危険をしめすこれらの微生物の生化学的なサインと、特定の、身体が戦う必要のある化学物質とともにプログラムされた。また新生児はどんな食物タンパク質が安全であるか、そして、どの花粉、カビなどが幼児にとって安全かもプログラムされる。この情報は、新生児の免疫システムがその生まれた生化学的環境に適応するのを助ける。

大人の退化した外観と比べて、幼児の胸腺は非常に大きい。それは心臓の隣にあるそれは幼児の心臓と同じくらいの大きさである。胸腺のタスクは、幼児の生化学的な免疫システムを作り上げることである。出生後、初めのわずか数か月の後胸腺は縮みはじめるので、この過程は人生の初めのわずか数か月で最も急速に展開することは明確である。


この過程の最も有効な助けは母乳、もしくはより限定的に言えば、母乳の生産に先行するねばねばした透明の液体である初乳からくる。科学者たちはこの透明の液体には母親自身の免疫システムが戦うことを学んだすべての微生物の化学的特徴を含んだ抗体が詰まっていることに気が付いている。また私は、この化学プログラムがどんな食べ物や無害な花粉などがその子供に安全に信頼されるかを明らかにするかもしれないと考えている。このように、幼児の免疫システムは何が安全で、何が安全でないかを“学ぶ”。


したがって結論付けると、幼児が粉ミルクを与えられ、保育されないとき、その幼児の免疫システムはとても深刻な欠陥を生じるということになる。免疫システムはどのように友達と敵を見分けるか、無害のほこり、もしくはカビと危険な病原体を見分けるか知らない。この混乱の結果、多くの乳幼児は、アレルギーや喘息の流行をこうむるのである。ほかの幼児が影響を受けないように見えるかもしれないが何年か後に大人としての生活の中でストレスが蓄積されると免疫システムはあわてて攻撃を始めたりする。医師は長年この危険を認知してきたにもかかわらず、わずかしか話していない。その一部は、おそらく、今日の女性が医学によって妥協し、子育てという選択の自由を望まないからであろう。わずかな医師は、乳児用粉ミルクが高収益事業であり、強大な力を持ち、私たちのヘルスケアシステムをコントロールする製薬工業と組んでも構わないと思っているかもしれない。また、ひとたび母親からの健康のための不可欠な贈り物を逃すと、この問題に対して、伝統的な医学ができることは何もない。


催眠療法士は、このような制限に苦しむことはない。クライアントがアレルギーに苦しんでいるとき、できることがある。私のあるクライアントは彼の愛する海沿いの熱帯林の中の家に引っ越した。まもなく彼は気管支と肺の両方に彼の環境におけるカビの激しいアレルギー反応をおこし、やるせない思いでいた。私は彼が新しい母親から今生まれるだろうと暗示しながら、彼を乳児期に退行させた。新しい母親は本当の母親に比べて、敵対的で、神経質ではないだけではなく、この熱帯林の生まれだった。私は彼に胎児(もしくはあやされるときの体勢)のように丸まるように指示した。そして彼に彼の熱帯林の家のカビと花粉のにおいである、新しいお母さんの甘いにおいを吸い込むように指示した。そして私はかなり詳細にどのように新しいお母さんが彼を近くでとても安全に抱いているかを述べた。私は、これらのカビのようなにおいと、味のお母さんの息や、ミルクや、肌の甘いにおいと香りを強調し続けた。これを進めた結果、彼の症状は急速に改善し、2回のセッションで完全に症状から解放された。ここでの鍵は、幼児に、お母さんの甘い香りを吸い込むという特別な強調とともに抱かれ、愛され、あやされた鮮明な体感を作るのに催眠の言葉を使うことである。この場合、それは熱帯林の香りだった。このように、鼻と肺は、潜在意識レベルにおいて、この匂いは安全であるというメッセージを受け取る。私はどのアレルゲンに対しても症状を和らげるのにこの手法が使えるのではないかと考えている。

私たちは、免疫システムの回復に完全な理想の母親のイメージを利用するが、通常、彼らの本来の親に対する怒りの気持ちを処理したり、もしくは十分良い親ではないために“解雇”したり、する必要はない。クライアントの中には、ほかのセラピーの目的を達成するなかで、本来の親に対する感情を処理する必要がある人もいる。しかし、通常私は、クライアントが彼らの本来の親が単に子供に何が必要かを知らなかったことを理解することを奨励し、神、もしくは天使のお母さんをこの幼児の世話をするために呼び入れる。私はこのプロセスで現在の彼らの母親との関係に影響を与える必要はないと提案する。


あるクライアントが私の理論に彼女の息子は多数のアレルギーがあり、非常に彼を衰弱させていたが、彼はちゃんと保育されていたといって反論した。私は彼女にその保育の状況を検証するよう推奨した。あなたは激しいストレスをためていましたか?あなたはたばこを吸ったり、母乳を有毒にするような薬を使ったりしていましたか?これらのすべてに彼女は“はい”と答えた。だれも母親が、私たちの幼児をそれほど保護しないように見える文明の中で子供のためにベストを尽くすのを責めるべきではない。しかし、デリケートだが、不可欠な私たちとこの母なる地球の安心をつなぐ生化学のコードが切られたとき、すべてのヒーラーはそのつながりを再建しなければならない。


他の食物アレルギーを作り出す特定の要素は母親が、子供に固形食を与えることである。伝統的な文化では、幼児に食べ物を与える前に母親は自分で食べ物をかむ。そうして、お母さんの消化酵素が混ぜられそれが幼児の消化のための道具となる。さらに、母親は我慢強く、幼児を愛し、遊びとして食事を与え、笑と楽しさの両方で満たす。したがって用事は、この食べ物が良いということを学ぶ。幼児の食事の世話を仕事に遅れたり、電話に忙しかったりする母親が、急いで、ストレスのかかった状態で済ませるとき、この子供の消化器系はこの新しい食べ物からどのようなメッセージを受け取ると予想するであろうか。


幸い、催眠下では私たちは幼児期への退行を使い新しい神のお母さんにコーンやピーナッツは安全だということを教えてもらうことができる。そうするのが安全な場合には、プロセスの中で、口の中で味わえるようにクライアントにはアレルギーの原因となる食べ物を持ってきてもらうことを勧める。催眠療法士は、“幻味”を用いて味を作ることもできる。

ストレスが原因のアレルギー


ディビッド・クィグリー著


この論文ではヒプノセラピストがどのようにあらゆる物質のアレルギー症状を取り除くための幻臭・幻味を用いた肯定的な記憶の関連付けやエモーショナルクリアリングセラピーを用いるかを示す。この論文ではどのようにあらゆる種類の免疫システムの異常の引き金となりうるホルモンの戦い、もしくは逃亡反応を減らす、または消し去るかについて述べる。


医師たちは長年私たちの人生における慢性的なストレスが喘息、乾癬、リウマチ性関節炎などを含む様々な免疫システム異常の引き金となりうることを理解していた。彼らは、日常生活の中の通常のストレスがどんな過程で病気に変わるかを常に患者に説明するわけではない。また、彼らはこれらの過程やストレスの結果生じる症状を消し去るためにどのようにより効果的に生活の中のストレスを扱うか示さない。この論文の中でどのようにストレスが免疫システムの中に内面化し、催眠でどうこの危険な過程を止めることができ、その結果免疫系の反応を癒すことができるのかを学ぶことになるであろう。


私たちの遠い先祖の中では、通常ストレスは急速でエネルギッシュな身体的反応を必要とした何らかの深い物理的な脅威に関わっていた。もし牙の鋭い虎に攻撃されるのなら、身体が反応して、強力な量のアドレナリンが副腎から分泌され、それが脈拍をあげ、精神的な警戒を強め消化を止めて戦いか逃亡に私たちを備えさせた。これと、ほかのホルモンの機能で、私たちの身体は戦いの準備ができていた。残念ながら、今日、通常私たちが経験するストレスは攻撃的でエネルギッシュな行為を必要としない。家賃の支払いが遅れたり、義母が訪問したりするとき、何度か金切り声を出したり、たたいたり、走ったりするのが、かれらがどれくらいよく感じるかもしれなくても、ほとんど効果的でない解決方法だと気付いたかもしれない。それで、これらすべてのストレスホルモンが効果的な発散方法がないために細胞反応が逆上して単に私たちの身体をかき混ぜる。その結果、潜在意識によって指示された私たちの身体は、近いところなら何でも、潔白な花粉の粒、ゆるい食物タンパク質、または私たち自身の身体の細胞さえ攻撃し始める。1978年に私の身体を不自由にしたリュウマチ性関節炎のように。(お見舞いのはがきは待ってください。1984年に催眠の技術を用いてこの病気から自分自身を解放し、現在私はロッククライマーであり、登山家でもあります。)私たちに何ができるのでしょう。


催眠療法にその答えがあります。また、催眠のまさしくその定義における一番目のウソ。催眠は第一の、一番の深くリラックした、平和な状態で、その結果、最高のストレスのための療法である。有能な催眠療法士は特にそれらの兆候が日常生活のストレスによって引き起こされるとき、どのように自己催眠の状態に入れるか、クライアントに示すことに時間を使い、毎日この状態にアクセスするよう催眠状態でも顕在意識の状態でもクライアントに指示するであろう。


催眠療法士はもし潜在意識が幼少期やそのほかのトラウマを基礎とする否定的な意味合いでそれらの経験やタスクを曇らせるのなら、たとえもっとも一般的なストレスでさえ圧倒的になることを知っている。たとえば、ほとんどの人にとっての喜びとリラックスの源である、献身的な配偶者と喜びたりうる行為は性的虐待の被害者にとってはストレスの悪夢であるかもしれない。私たちが、催眠下での退行において、“初めてこの感じを感じた時”にもどって、これらのひどい思い出から当時のクライアントを救出できるように、クライアントから、日常生活の中で最もストレスが多い経験についてあれこれ論じてもらうことは重要である。私たちは、クライアントが身体からこれらの緊張を解放するのを助けるために、音、動き、および攻撃的な感情に訴える表現で、感情を解放する療法を用いる。そして、私たちは体に、新しい記憶、クライアントが若いころに安心、力、愛で満たされていた記憶を植え込む。これらの新しい記憶は新しい信念を伴う。“私はそれを決して正しくはできない”が“私はこれができるし、楽しめる”に取り換えられるのである。私のクライアントの多くが初めは、とても何か無理なものを達成する可能性に関して疑義を表明するが、一回の催眠セッションは彼らが感じる必要のある彼らの身体の中、信念の中、人生の中で働く莫大な力のすべてである。


催眠でまるでそれが部屋であるかのように影響を受けている身体の部分に入ることによって、どの特定のストレスが自己免疫疾患の攻撃を起こしているのか発見できる。次に私たちは、どんな人々もしくは記憶がそこにしまいこまれているのかをみて、それらの人々とのコミュニケーションを完成するか、またはこれらの衝撃的な記憶からかつての自分自身を救出することができる。例えば、クライアントの関節炎の指に入って批評で満たされながら仕事においてタイプをしようとするストレスと、クライアントの業績をひそかに害する悪質な上司を見つける。最初にクライアントに対し、上司に対する怒りを表現するのに、クライアントや、その指の声を用いることを奨励する。そして、クライアントがそっとそれらの指を撫でて、マッサージしている間に、彼女がしている素晴らしい仕事を喝采させる。その結果、痛みと腫れが即座にそして永久的に減少したのを見て感じることができる。そして必要であれば、クライアント自身が一人でこの癒しのプロセスを続けていくよう奨励する。そのような状況では、長年にわたる日常的なトラウマが深くしみこまされているのでクライアントがしばらくの間毎日一人でこれらの過程をすることを学ぶことが求められる。この慢性的な痛みに対処する自己マッサージと自己催眠の組み合わせは私が開発した、とても強力でユニークな特徴である。


運動はどんな病気からの回復にとっても重要な要素である。私たちが慢性疲労、くしゃみ、もしくは痛みの中にある時には動きたいとは思わないので、自己免疫性状態の被害者にとって運動することは困難である。なので、この分野で効果的な仕事がしたければ催眠療法士は疼痛管理の訓練を受け、クライアントが運動することの動機づけを手伝わなければならない。クライアントは自身の身体に我慢強く、小さな勝利を祝うように奨励されなければならない。“病みすぎていて動けない、今にも倒れそうだ”が“今日はメールボックスまで歩くことができた!”になりうる。動きをより魅力的にするのに暗示を用いることができる。“再び歩けることはとても楽しい”は毎回のセッションの中で繰りかえし使うことのできるメッセージであり、催眠下のクライアントの潜在意識に話しかけるときそれはより効果的である。


催眠下における別の効果的なアプローチは、免疫システムの“兵士”たちと直接対話し、攻撃されている無害な花粉粒もしくは身体の細胞から“退く”ように伝えることである。たとえばリュウマチ性関節炎に苦しむ人に対して、“あなたの関節のつながりは安全です。それはあなたの一部です。あなたの身体は安全で平和です。”というのは非常に効果的である場合がある。花粉症には“花はあなたの友達です。彼らの花粉はあなたの友人である花からの害のない贈り物です。あなたの粘液膜(ヒスタミン生産の主要な源)はこれらの花粉があなたの友達であるという知識でリラックスできます。”私はこれらの方法を使用することで個人的に関節炎の発病の大きな回復を経験した。一時間以内のこの手順で目に見えた赤みや腫れの急激な引きを経験すのはしばしば可能である。


次の論文では、クライアントの生化学的なアレルギー反応を、私たちの生化学的な免疫システムの応答が初めに体にプログラムされた幼少期に戻ることによってどのように配線しなおすかについて説明する。それによって、私たちはアレルギー反応を抑えるもしくは消し去るためにこのプログラミングを変えることができる。

化学調味料に対する反応


ディビッド・クィグリー著


このシリーズの初めの論文では、今日の社会で大流行にまでなった免疫システムの病気の大まかなまとめについて述べた。それは我々の文明の中でこの大流行の3つの原因の可能性の概要でもある。これからの論文の中でそれぞれの原因をより深く考察し、現代の催眠療法を用いた対策を述べる。この論文では我々の生活環境や、食べ物が原因で生じる化学物質過敏症の反応をどう催眠を用いて変えることができるかについて述べる。


ほぼ間違いなく、私たちの身体はこの100万年の種の進化の中では存在しなかった多種多様な化学物質に毎日攻撃されている。化学農薬や肥料、遺伝子工学的に作り出されたDNA,抗生物質やホルモンを与えて工業的に育てられたわしたちの食べているほとんどすべての食べ物としてもたらされている。加えて加工食品には精白糖や人工香料、着色料や保存料のような有毒な添加物が含まれている。オーガニックのものを食べるように心がけても、私たち自身を完璧にこれらの添加物から守るのは難しい。私たちが食品を加工して保存する方法でさえ有毒な化学物質やビタミン、プロテインのような代替物を入れる。熱い油で揚げたり、マーガリンのような加工食品の中のトランス脂肪酸を使ったりすることはただこの2~3例にすぎない。同様に私たちが吸っている空気や私たちが飲んでいる水にも数えきれない化学物質が含まれている。人為的な行動から離れた自然界はカビやバクテリア、その他有毒な特性を持った物質であふれている。間違いなく私もこれらの物質を私たちから排除することをお勧めする。しかしこれらの化学物質への私たちの身体の反応はしばしばそれらの典型的な程度の危険をはるかに超える。これが起きた時、医者はそれらの物質の“アレルギー”であるというだろう。これらのアレルギー反応は私たちがこれらの化学物質にさらされた少ない量よりも大きい効率で私たちを機能不全に陥れるかもしれない。


明白な例は蜂に刺された場合である。蜂が刺した時の毒は十分に多い投与量ではだれにとっても致命的な重大な毒素であるが、私たちの大部分は短い、苦痛な迷惑としてそれを経験する。しかし、何人かの個人にとってはこの刺し傷は急進的な医学の介入がなければ死刑宣告同様である。免疫システムは“アナフィラキシー・ショック”と呼ばれる数分間で窒息死を引き起こす場合がある脅威であると知覚され、完全な戦闘モードに入る。はるかに少ない程度まで、私たちの免疫システムはコーンや小麦のような食べ物の中のプロテインや、ガソリンのにおい、ほこり、カビ、動物のかんしゃくといったそうひどくない毒素に対しても醜い反応を引き起こす場合がある。私自らも一度非常に強く上記のような毒素すべてに“環境過敏”と呼ばれる衰弱させられるような状態で反応したことがある。それは鼻づまり、頭痛および喘息と同様に慢性疲労が続くような状態であった。


そこで、催眠療法の技術がこれらの状態と戦うのをどう助けるのか。最初に私たちは潜在意識の中にこれらの反応の源があるのを理解しなければならない。私たちにこのような症状を起こさせるのは化学物質それ自体ではない。それは免疫システムの反応であり、それこそが問題である。結局(私は以前自分自身に不満を言っていた)何らかの方法で多くの人々は家のカビや、ガソリンのにおいの影響を受けずに生きることができる。催眠が潜在意識のプログラミングにつながる第一の戦略として私たちがいったん受け入れるとこの状況における長期的な解決策の一部となる。代替手段は薬による症状の抑制しかない。私たちは、この特定の毒素が、単に身体が少ない量で感じているほどの身体への脅威ではないと催眠下でクライアントの潜在意識に納得させなければならない。私たちは潜在意識の記憶とその物質のにおいや、味を肯定的に関連付ける。なぜならそれがたとえ催眠下で感じたものであっても味や香りが反応の引き金となっているからである。


これを例として挙げさせていただく。あるクライアントが、予期せず、家の新しいカ-ペットで喘息の発作を経験した。そのカーペットはホルムアルデヒドを含む産業溶剤のガスを発していた。催眠状態で私は彼を独特のにおいが、彼の催眠状態によって高められた状態(幻臭と呼ばれる状態)にアクセスさせた。クライアントの身体がいかなる方法でもこの匂いに反応しないという再保証がこの過程に伴わなければならない。そうでなければ、この幻覚症状が催眠をかけられた人のアレルギー反応の引き金となることが知られている。私たちはこの匂いにつながるネガティブな記憶を見つけられなかった。どうやら、身体はそれが毒性であるとただ当然のようにわかったようである。そして私は彼の潜在意識と話をした。私はこの匂いがとても安全であり、この匂いは今後、いつも美しさや、彼が誇りに思う新しい美しい家の喜び、およびそれを彼と共有した新しい愛情深い妻についてかれに思い出させるだろうと潜在意識にいった。私は彼が私の指示で新しいカーペットの香りを吸い込んでいる間に幸福とロマンスと安全な家のにおいという暗示を与え、これらの喜びに満ちた感覚を確立した。1回のセッションで彼のアレルギー反応はなくなった。


これは猫が大好きだったが、ひどい鼻づまりと炎症、鼻水のアレルギー症状を発症した別のクライアントの例である。私たちは催眠下において彼女の潜在意識が忘れられずにいる、彼女の子供時代のトラウマを作るような猫のにおいのする家での批判的母親との出来事と猫のにおいとを結び付けていることを発見した。最初に私たちは幻臭を使用してそれに続いて過去に戻した。“あなたの鼻はこの匂いに関してあなたが忘れている何かを覚えています。”彼女のインナーチャイルドをこれらの虐待の記憶から救出した後、彼女は彼女のイメージの中に猫を抱いた愛情深く慈悲深い新しいお母さんのいるとても安全な家を見つけた。そして私は彼女が安全と愛の意味を含んだ素晴らしい猫のにおいを吸い込むように奨励した。“今度は身体のすべての部分でこの愛の香りを吸い込みましょう。それがどんなに気持ちがいいか感じてみましょう”それから私はクライアントの日々の猫との毎日の経験への反応を以下のようにアンカリングした。“あなたの潜在意識が猫の素晴らしい香りをかぐときはいつも、あなたの身体はこの素晴らしい新しいお母さんと彼女が与えてくれる愛や安心感を思い出すことができる”一度のセッションの後、彼女は気づくと単に症状が始まる兆候を感じた時にこの新しいインナーマザーのイメージを思い出すとアレルギーの反応を消すことができることに気が付いた。


通常敏感な対象との1つのセッションは特にクライアントが自身でこれらの新しい気持ちを実践しこれらの新しい記憶を彼ら自身で思い出すことを志向するのであれば一つの特定のアレルギーに対処するには十分である。(精神障害がある、もしくは器質性脳疾患のある患者に対してはこのようなワークはあまり効果がない)複数のアレルギーに対してはもちろん複数回のセッションが必要となる。食物アレルギーに対しては味に伴って“幻味”を拡大し、その味が不快な状況に導いたときに誘導する。顕在意識では“引き金となる出来事”の回想が全く得られなくても、潜在意識は容易によい対象となることを思い出すことができる。この過程ではしばしば解決策を見出すために記憶の変更とインナーチャイルドの救出および養育が求められる。