故郷 | アラスカの自然に囲まれて

アラスカの自然に囲まれて

アラスカ州のアンカレッジは自然がいっぱいで、季節の移り変わりを日々肌で感じる自然に密着したくらしです。このブログでは、ここアラスカでの釣りや山登りなどアウトドアライフを中心に、私の見た事、感じたことなどを独断と偏見で紹介します。

5月30日から6月22まで、約3週間日本に帰省しました。

 

滞在を3週間と長くとった理由は歯の治療。ブリッジを入れなければならないのですが、その費用アメリカでは若干の保険のカバーがあっても20万くらい。日本だと3万円弱。一説では、アメリカの方が高級な素材を使って見た目も良い処置をしてくれるらしいのですが私は少々見た目に違いはあっても、安い日本を選択。

 

行きつけの地元の歯医者さんに聞くと2−3週間とのことなので、余裕を見て3週間の滞在ということにした次第です。

 

その御蔭で、今回はゆっくりできました。その間、東京の世話になった知り合いのところや友人のところで食事をしたりの2泊3日、東京からの帰りは夜行バスで大阪経由。大阪でもニューヨークの時からの友達のところによったりとイベント満載。東京のZ さんとTさん。それにYさんご夫妻お世話になりました。大阪のIくんご夫妻にも、忙しい中大変お世話になりました。大阪は僕がたった翌朝地震に見舞われ、色々大変だったと思います。

 

実家にある八女でも本当にゆっくりした時間を過ごしました。大体、買い物等の用事以外は、実家の周りを歩いてウロウロ。昔はなんとも思わなかった故郷の風景が何か特別なものに見えました。私の育った八女の風景の写真を3つ。

 

最初は、昔の街の中心にある白壁通り。

 

小学校の2年まで、この通りの近くに住んでいたのでこの辺りは遊び場でした。

軒の下のツバメの巣にいたずらしてエライ怒られたことがあったな。。。。。。

 

このあたり、この15年くらい、じわじわと人気が出てきているようで、カフェや店をひらく若い人たちが増えてきているそうです。帰省中はカミさんと切り絵のギャラリーやカフェに行きました。なかなか良かったです。

 

次は、私の散歩兼ジョギングコース。

 

実家から5分ほど歩くと矢部川の土手に出ます。その土手沿いにある遊歩道を歩くのです。

ここは僕が中学時代に駅伝の選手だった時に走ったコース。正面に見えるのが飛形山。昔はこの川で泳いだり魚をとったりしたものです。土手にはクスの大木が。

 

 

アラスカの大自然とは違うけど、僕にとっては懐かしくそして心安らぐ日本の田舎の自然の佇まいです。

 

両親も、歳をとりました。それはそうですよね。僕が54歳なんですから。遠くに住んでいるのでなにかと心配ですが、弟が一緒にすんでいてくれるのが救いです。本当に有り難いと思いました。アラスカからではなにもできませんから。。。

 

昔ウチのおふくろが小学校の先生との寄り会で聞いて来た話を思い出します。その先生は僕もしっている、コワイので有名な小学校の先生でした。なんでも、おふくろがはなしたのは、その先生いわく、「親は子供にあんまり勉強しろと言わんほうがよろしい」。なぜならば、その先生曰く「勉強のできる子は都会の大学へ行って、親の面倒もみらず、故郷の田舎も顧みず」。僕にとっては、頭の痛い話です。全くその通り。考えようによっては、絵に書いたような親不幸でしょう。

 

今回は、色々、親父や親戚のおじさんにゆっくり昔の話を聞く機会があったのですが、それが楽しかった。多分前にも聞いた話ですが、あの時はたいしてなんとも思わなかった昔の生活の話がとても新鮮で興味深いものに感じました。時が過ぎて何もかもが変わったために、すぎてしまってもう存在しない風景や、暮らしぶりや、人の考え方が貴重な宝もののように見えてきたのかもしれません。もっと沢山、しっかりきいておかないと。。。。。

 

最後に、40年ぶりに中学時代なかの良かった友達とあいました。ウチの1人は一緒にバレー部で頑張った仲間。3時間ほどと短い間でしたが、昔の話に花が咲きました。

 

時々しか帰らないから、気づくこともあります。友達、両親、そして実家の周りの風景の変化。

 

いつか、仕事をやめたらやっぱり帰るのかな~?八女に。。。。。。