シップヘルスケアホールディングスはこのほど、今年3月期通期の連結決算を発表した。介護付有料老人ホームの運営や病院給食サービスを手掛ける「ヘルスケア事業」は、売上高68億8500万円(前期比28.0%増)、営業利益5億8900万円(5億7100万円増)だった。施設の新規開設はなかったが、入居率の増加や給食サービスの契約拡大が寄与した。

 同社は現在、大阪府と兵庫県内に介護付有料老人ホーム計7施設(定員1308人)を展開。今年3月時点の入居率は87.2%で、前年同月の74.9%から10ポイント超増加し、収益を押し上げた。また病院給食サービスでも、大型契約先の増加によって増収・増益を確保。医療機関と有料老人ホーム計28事業所にサービスを提供しており、「売上高20億円弱」(横山裕司経営企画室長)にまで伸長したという。
 来年3月期も施設の新規開設はゼロ。入居者増に注力し、稼働率91.7%を目指す。当面は新規開設を行わないが、有料老人ホームへの需要や自治体の総量規制緩和の動きなどを踏まえ、「3年後をめどに、関東地方で新規開設したい」(古川國久社長)考えだ。
 ヘルスケア事業の来年3月期の業績予想は、売上高76億円、営業利益8億円を見込む。

 このほか、医療機関への総合的なコンサルティングなどを手掛ける「トータルパックシステム事業」の今年3月期の売上高は500億5900万円(23.0%増)、営業利益は38億1000万円(18.1%増)。診療材料などを販売する「メディカルサプライ事業」の売上高は692億9400万円(16.2%増)、営業利益は12億2000万円(92.8%増)だった。また、「調剤薬局事業」は、売上高126億5900万円(7.9%増)、営業利益11億4600万円(39.9%増)となった。

 同社全体の今年3月期通期の連結業績は、売上高1400億900万円(18.0%増)、営業利益57億円(57.3%増)だった。来年3月期は、売上高1450億円、営業利益60億円を見込んでいる。


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