昨日は美園コミュニティセンターでサードオピニオン(メンタルヘルス相談会)がありました。


今回は8名の方に参加していただきました。

何度かご参加頂いてるメンバーの方、初めての参加の方、どちらもいらっしゃったので、なかなか濃い時間となりました。



皆さんそれぞれのお話をしてくださいました。

ありがとうございました。








WHO、国連による国際的な基準では、その人に精神疾患の病名をつけてレッテルを貼ることは人権侵害となります。





今年2023年にWHOと国連人権高等弁務官事務所 (OHCHR) は共同で、「メンタルヘルス、人権、立法 : ガイダンスと実践」と題した新しいガイダンスを発表しました。



メンタルヘルスケアでの人権侵害をなくし、質の高いメンタルヘルスケアへのアクセスを向上させるために、各国が法改正を行うことを支援する内容となっています。



このガイダンスでは、精神医療の脱施設化、当事者の人権に基づくコミュニティ ・ アプローチを定着させるために何をすべきかを示しており、



精神科施設を包括的な地域支援システムや、所得支援、住宅支援、ピアサポート ・ ネットワークなどの主流サービスと徐々に置き換えていくための法律の採択が含まれます。




…ええと、難しい言葉だと少し分かりづらいのですが、噛み砕いて言いますと、




メンタルヘルスの治療現場において、病院、医師によって行われる生物学的治療(診断して病名をつけて投薬するだけの治療)が、いかに無益で有害であるのかが説かれており、



現在各国(特に日本)で横行する、精神医療の非人道的な人権侵害を辞めるべきだという考え方は、もはや国際的基準なのです。



日本では生物学的治療(受診する、診断する、投薬する)が主流で、むしろそれ以外の治療が存在してないか、あっても形骸化している病院がほとんどです。

福祉のシステムもそういった病院の利権、精神科医の診断による権威に依存し群がっている状況ですから、つまり…



日本の精神科病院、メンタルヘルスの在り方は明確に間違っている、という考え方は異端でもカルトでもなく、グローバルスタンダードだということです。



しかし、こういった主張をしすぎると、精神医療利権によって、叩かれてしまいます。



現在の日本の精神医療では、ガイダンスにあるような「その人に精神疾患の病名のレッテルを貼らない」「子どもの進化する能力の尊重」などは全く出来ておらず、医師の投薬によって、患者の主体性が奪われ、病状だけで無く人生そのものが悪化していくのが現状です。




今の日本では多くの場合、

精神医療現場だけで無く教育現場ですら、


  • その人(その子)が病気だから、障害だから問題やトラブルが起きたと決めつけてしまう。

  • 人生における出来事、環境によってその問題が引き起こされた可能性を排除し、全て本人のせいにする。

  • まるで独善的な親が子どもに対して行う「歪んだ躾」のように、権威によって医師や支援者が患者を扱いやすくコントロールする。


そういったことが当たり前に起きています。



メンタルヘルスは本来、人々を救うもので無ければならない筈なのに、メンタルヘルスの介入によって人権を蹂躙され、更にトラウマを作ってしまうようなことが度々起きています。



日本の精神医療、メンタルヘルスがいかに世界に取り残されているかということを、市民も、支援者も、教育の現場の人間も、自覚していく必要があると思います。



今までもこれからも、オルタナティブ協議会は、こうした世界基準に則った方針で活動していきたいと思います。




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