劇場) 東京厚生年金会館
上演日程) 2004.02.12-18
カンパニー) RENT Japan Tour
演出) マイケル・グリーフ
台本 / 作) ジョナサン・ラーソン
作曲 / 編曲) ジョナサン・ラーソン
作詞) ジョナサン・ラーソン
振付)
訳 / 訳詞)
その他)
代表曲) Seasons of Love
音楽 ) ☆☆☆☆☆
ストーリー) ☆☆☆
演出 ) ☆☆☆☆
俳優 ) ☆☆☆☆☆
総合 ) ☆☆☆☆
【あらすじ】舞台は二十世紀末のN.Y.、ドラッグやエイズが蔓延する荒廃した街イーストビレッジに家賃(RENT)も払えないほど貧しい芸術家志望の若者達が住んでいる。ロジャーはミュージシャン兼ソングライターで、元麻薬患者。HIVのキャリアで、半年前、同じ理由を苦につきあっていた彼女が自殺。それいらい自閉症気味である。同居人のマークは失恋したばかりの売れない映像作家。クリスマスイブを過ごしている二人のところへダンサーのミミが火を借りに来る。ロジャーは彼女に惹かれるが、キャリアである事と名曲を残したい気持ちで苦悩する。やがてミミもキャリアであることがわかり、つきあうことになった二人だが破局。ミミは姿を消す。その間に、同じキャリアであり仲間のエンジェルが死を迎える。一年後現れたミミは瀕死の状態だった。
『RENT』はプッチーニのオペラ”ラ・ボエーム”を元に作られた作品。1996年2月に初演されたが、初日前夜に原作者のJonathan Larsonが動脈瘤で急逝し、波乱の幕開けとなった。しかし、オフオフ、オフ・ブロードウェイからたった二ヶ月で一気にブロードウェイに駆け上がるほどの大成功をおさめた。60年代の”Hair、70年代のA CHORUS LINEなどの名作と並ぶものである。その証拠に、ピュリツァー賞や1996年にはトニー賞最優秀作品賞など四部門で受賞。世界各国で上演され、1998年には日本人キャストでも上演された。激しいロックナンバーを介して物語をエネルギッシュに描いている。
【感想】
・トニー賞受賞など、とても話題になっていた作品だったので、とても楽しみに観にいった。
・ツアーメンバーということで、オリジナルメンバーと比較して質が落ちるだろうと思っていたのだけれど、みんな声量から違っていて、聞いていてとても気持ちよかった。ドイツや日本とはおそらく底辺が違うのだろうね。一人一人の力量が全然違うから、アンサンブルにおいてでも歌は上手だった。歌からのパワーはものすごかったが、会場が厚生年金会館と広いところであったので、前の方であればまた違ったと思うが、後ろの方に行くと少々物足りなかったかな。
・ストーリーについて:構成がバラバラな感じがしてわかりにくかった。NODA MAPを見たとき以来。底辺に流れるテーマは現代の暗い部分をとてもよく風刺していて、とても厚みというか重厚感があり、それを伝えようという姿勢は見られるのだが、いまいち伝わってこなかった。訴えるものが無いと感じてしまった。これはツアーだからなのか?熱烈的RENTファン(RENT Headsというらしい)の存在を考えると、originalを見てみたいものだ。ただ、前半よりは断然後半の方が良かった。前半最後のあたりでは中だるみ感があった。残念である。
・字幕について:ただのサマリーであって、読んでもいまいちわからない。せりふ通りでなく、むしろ邪魔な感じ。ストーリー性がものすごく強いものならともかく、読むと舞台が見れない。まだ、ドイツで見たSaturday Night FeverやMozart!の方が理解できた(ドイツ語なので、わかるわけ無いのに)。多分、言葉の壁だけではなく、目でイメージ追いにくいからかもしれない。=つまり、字幕は関係なし。
・演出では、三つの台を並べてそれぞれ別のペアが側におり、それぞれ別の空間を描いていたシーンが印象的だった。とくにAngelが亡くなったシーンの演出は彼(彼女?)のキャラクターを引き立て、周りの喪失感をうまく描いていて感心した。歌では、Without YouとSeasons of Loveが多少耳に残ったが、強烈な印象のある曲は存在しなかった。







