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Am Theater...

今まで観てきた、歌とか、ミュージカルとか、舞台とか、感じてきたことを思うままに書いています。素人の戯言です。
徐々にアップしていこうと思っています。編集途中なのでお見苦しいところはお許しください。

(2006.2.20 NHK BS放送)


劇場) 東京芸術劇場中ホール

上演日程) 2005.10.22-11.6
カンパニー) 劇団スーパー・エキセントリック・シアター
演出) 三宅裕司
作) 木和語
音楽) BEGEIN
代表曲) 三線の花

その他)


音楽   ) ☆☆☆
ストーリー)☆☆☆☆
演出   ) ☆☆☆☆
俳優   ) ☆☆☆☆
総合   ) ☆☆☆☆


【あらすじ】舞台は沖縄の離島”無論島”、経済学者の玉野は幼少時代を過ごしたこの島に帰島する。基地の撤退により経済が破綻した為。しかし基地に依存する経済に慣れてしまった島民は自衛隊を誘致するか原発の建設をするかで二分し抗争。
そこへ"現代の錬金術師"といわれているジョー福西が「不老不死の温泉がある」と島民を巧みに言葉で操り、温泉を掘り、リゾート開発をした。それにより、無論島に巨万の富をもたらしていく。しかし玉野はそんなジョーのはい金主義的なやり方に疑問を抱き、島民に警告し続けるが言葉は届かない。
そんな時、ついに温泉が枯れる。ジョーは海外から億万長者を招き、独立国家を作る、ニライカナイの実現だ!と宣言。しかしそれは金持ちの為の脱税天国であった。


【感想】三宅裕司さんと小倉久寛さんが中心であることに変わりは無いが、基本的にはもっと若い世代の役者さん(と言ってももう中堅さんなのでしょうね)。寺脇さん・岸谷さんが劇団を去った後、以前はその舞台に違和感を感じていたけど、随分とうまく融合している気がする。テンポもよかった。若手の年齢や演技力とかが追いついて来た?要所要所にベテランの俳優さんが個性を出していいスパイスになっているかんじ。面白かった。でも、テーマとしてはかなり重く、もしこの一年だったら上演は難しかったんじゃないかなぁとおもった。


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劇場) 東京国際フォーラム ホールC

上演日程) 2010.8.20-9.5
カンパニー) Broadway (USA) / テレビ朝日

主な出演者) Joseph Morales, Arielle Jacobs, Lexi Lawson, Oscar Cheda
演出) Thomas Kail

台本) Quiara Alegria Hudes
作曲・作詞) Lin-Manuel Miranda
振付) Andy Blankenbuehler
音楽監督) Alex Lacamoire

代表曲)

その他) 2008年トニー賞4部門受賞(作品賞・作曲賞・振付賞・編曲賞)


音楽   ) ☆☆☆

ストーリー) ☆☆☆
演出   ) ☆☆☆☆
俳優   ) ☆☆☆☆
総合   ) ☆☆☆

【あらすじ】 マンハッタン中南米系移民が多く住むワシントン・ハイツに住むウスナビ。彼はいつかルーツであるドミニカに戻る事を夢見て食料雑貨店を経営している。彼は隣の美容室に勤める幼馴染のヴァネッサが好きだが、なかなか誘うことが出来ない。隣のアパートに住むみんなの母親的存在のアブエラは彼の優しい相談相手だ。そのお隣はカミラ、ケビン・ロザリオ夫妻が小さなタクシー会社を経営している。その、自慢の1人娘ニーナはカリフォルニアの名門大学に進学し夏休みでハイツに帰省したが、実は学費を払うためのアルバイトと勉学の両立ができずドロップアウトしたのだ。父ケビンは家業のタクシー会社を売って学費に充てると言い出す。ニーナは従業員のベニーに恋しているが、ケビンはベニーがラテン系移民でないことを理由に許さない。ヴァネッサも母親の浪費で家の電気代さえ払えない始末。勤務する美容室も家賃の高騰でブロンクスに移るという。誰もが悩み、誰もが明日への希望を忘れずに強く生きようと葛藤を抱えて暮らしている。そして、追い打ちをかけるようにその晩突然アブエラは眠るように人生の幕を閉じる。皆どうなって行くのか?


【感想】"The Broadway Channel"という番組のPodcastでここのところよく宣伝していました。あちらではHigh School MusicalのCorbin Bleuが舞台初出演ということでちょっと話題になっていたみたいですね。ラップと中南米ラテンの音楽にのせたアメリカに移民してきた人達の話でした。やっぱりというか、歌がお上手で、耳に心地よかったです。ただ、ラテン音楽が私自身に馴染みがうすく、ラテン訛り、なのかな?英語がいつも以上に聞き取りにくく、特に耳に残った曲は残念ながらありませんでした。

でもホント楽しかったやっぱり来日上演は良いですね。

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2010.8.10 ソワレ

劇場) 四季劇場・夏 こけら落とし公演
上演日程) 2010.7.11-
主催) 劇団四季, Disney
主な出演者) 福井晶一, 坂本里咲, 松下武史
演出) Robert Jess Roth
日本語演出) 浅利慶太
作曲) Alan Menken
作詞) Howard Ashman & Tim Rice
脚本) Linda Woolverton
振付) Matt West
代表曲) 美女と野獣, ビーアワゲスト,
その他)

音楽   ) ☆☆☆☆☆
ストーリー) ☆☆☆☆
演出   ) ☆☆☆
俳優   ) ☆☆☆
総合   ) ☆☆☆

【あらすじ】ある寒い夜、城に物乞いの老婆が来て「一夜の宿を恵んで欲しい」と王子に一輪のバラを差し出す。しかし王子はこの老婆を追い返す。すると老婆は美しい魔女に変身。王子を野獣の姿に、召使達を道具の姿に魔法をかけてしまう。薔薇の花びらの最後の一枚が落ちるまでに王子が愛し愛されることを魔法は解かれるが、間に合わなければ永遠に野獣のまま。王子は絶望する。そのころ知的で美しいベルは街での自分の存在意義に悩んでいた。そんな二人がひょんなことから出会い、真の愛を知るまでの物語。

【感想】以前にも何度も観ているのでどうしても記憶との比較になってしまうのだが、違和感を感じるところが多々あった。
 今回は、四季劇場・夏のこけら落とし公演。以前観劇した日生劇場に比べ、舞台自体は狭い。そのためかセットも小さくなっているような感じ。でもその点は特に気になることはなかった。その影響もあるかもしれないが、以前の役者たちよりも声が太く力強く感じた。歌のレベルも上がったのかもしれない。しかし気概といったらいいのだろうか、勢いはむしろ感じられなかった。全体的に役者さんの層も当時とは異なって“今時の若者“が増えたのかもしれないが。コップのストンプのところなど皆がコップをみながらやっていた。以前はそんなこと無かった気がする。
 それよりも、意識的なのか、それとも観客に媚びを売るような演出をしようとした結果なのか、子供向けに変更がなされているようでそれが気になった。確かに、ディズニーだし大元は子供向けの作品ではあるが、少なくともこの作品が日本で上演され始めた頃は、子供だけではなくもっと大人も思わず感情移入して楽しめる作品だったはず。ところが、子供を飽きさせない為のコミカルな演技なのか所々に小細工の演技が増えたことで、せっかくゆったり流れるロマンチックな気分がそのたびに中断されて、その気持ちに浸りきることがちっともできなかった。さらに言うと、ベルをお城から出すときの展開が急すぎた。永遠のお別れのつもりなのだから、もう少しためらいとかがあった方が情感が出て良いと思うの。あまりにあっさりとOKしすぎていてそのスピードに観ている人の気持ちがついて行けないのではないだろうか? 
オープニングも変更された?始まるまでの序曲がとても期待を持たせてそのわくわくする感じが何ともたまらなかったのだが。ガストンが生卵を飲むシーンが無かったのはちょっとだけ寂しい。記憶違いかもしれないけど。しかし、Be our guestも少し変わったのか、より華やかで全体的に色鮮やかに感じた。
  以前、Star Light Expressも上演開始当初と比べて子供向けに変更されていたようで実際に観劇したときはがっかりしたが、それと同様、以前よりも大人にとってはちょっと残念。大人のリピーターを取り込むのは難しくなってしまったのではないかなぁと素人には感じた。
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2010.5.23 マチネ

劇場) 四季劇場・秋
上演日程) 2010.4.11-
主催) 劇団四季
主な出演者) 井上智恵, 鈴木綜馬, 坂本里咲, 勅使瓦武志
演出) Jeremy Sams
日本語演出) 浅利慶太
作曲) Richard Rodgers
作詞) Oscar Hammerstein II
脚本) Howard Lindsay & Russel Crouse
振付) Arlene Phillips
代表曲) ドレミの歌, エーデルワイス, 全ての山に登れ
その他) Original London Production by A. L. Webber, David Ian and the really useful group

音楽   ) ☆☆☆☆
ストーリー) ☆☆☆☆
演出   ) ☆☆☆☆
俳優   ) ☆☆☆☆
総合   ) ☆☆☆☆

【あらすじ】第二次世界大戦直前のオーストリア。修道女になろうとしていたマリアは、妻を亡くしたトラップ大佐の七人の子供たちの家庭教師となる。父である大佐に管理され頑なだった子供たちも、彼女の明るく朗らかな優しさに心を開く。そんな彼女にトラップ大佐自身も心がほぐれ、やがて結婚する。しかし、ナチスドイツがオーストリアを併合し、大佐の立場が危うくなった為、一家はスイス経由で亡命することを決意する。

【感想】この作品はある程度事実に基づいて作られているのだが、実際のトラップ一家のたどったストーリーとは異なるところが多々あり、作られた映画を観て一時期問題が生じたとのこと。おそらくミュージカルの中では特に有名な作品だと思われるのだが、ナチスドイツが題材に含まれているからか、ドイツでは殆ど知られていないし、DVDも街で探してみたが見つからなかった。映画ではJulie Andrewsの伸びやかな声はとてもすばらしく、おそらく多くのひとはマリアのイメージを彼女のまじめさ誠実さと重ねていると思う。冒頭の雄大なアルプスのシーンは印象的。
  今回、劇団四季での初上演と言うことでとても気合いが感じられた。全体的には役者のバランス(歌、演技、個性など)はよく、できるだけ映画の世界観を壊さないよう努力しているのが垣間見えた。この作品は絶対的に歌は上手くなきゃだめだとおもう。四季の発声法は独特で今の流れとは違って時代遅れ、という話も聞いた。細かいところはもっと歌い分けるなどの工夫の余地はあるが、今回の作品に限っては基本的にはあっていると感じた。ちょうど作品自体が作られた時代の発声に近いのかもしれない。
気になったところを述べるならば
 ・教会のシーンで宗教曲の歌い方がいずれも普通の歌い方をしていて活発すぎた。
  もう少しニュートラルに、かつ荘厳に歌い分けないと教会の雰囲気を感じられない。
 ・主役のマリア、必死すぎて世界が狭い感じになってしまっている。
  特に最初のシーン、戒律の厳しい修道院に息が詰まって、
  サボって山で歌っている訳だからもっと爽やかで肩の力が抜けてる方が自然で良い。
  アルプスのすばらしい自然の中でのびのびと歌っている設定なのに狭く感じる。
  トラップ家への道中も、まじめだけど天真爛漫な感じがしなかった。
 ・宗教曲ではないシスター四人の歌はよかった。
 ・ドレミの歌はよかった
 ・映画とはしーんと歌が変わっていた。これは舞台化した時変更したのか?
  “私のお気に入り”のところが“ ひとりぼっちの羊飼い”に変わっていて、
  “私のお気に入り”は修道院のシーンで歌われていた。
 ・トラップ大佐は、映画では無骨で不器用に描いていたけれど
  このゲオルグはもう少し器用な印象。
  でも心打ち解けたときはとても感動的だった。
  また、“エーデルワイス”では声詰まるところに心打たれて思わず涙が出た。
 ・鳩のダンスのシーンあたりからやっと映画の世界観に近くなってきた。
 ・“ハローフェアウェル“ではフリードリヒの声が伸びなくて残念。←笑いどころなのにね
各年齢それぞれ楽しめる。感じ方は違うと思うけど子供も多いが、自分の両親くらいの人も多い。映画でファンだった人たちがちょうどその世代なのかもしれないね。
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2010.2.14

会場) 昭島市民会館大ホール
上演日程) 2010.2.14
主催) 「いさな」友の会
主な出演者) 大間知覚、西けい子、小林由樹、猿山順子
指揮) 千葉芳裕
演出) 直井研二
エレクトーン) 小林由佳、久保田彩子
作曲) ジョルジュ・ビゼー
その他)

音楽   ) ☆☆☆
ストーリー) ☆☆☆
演出   ) ☆☆☆
歌手   ) ☆☆☆
総合   ) ☆☆☆

【あらすじ】[第一幕]19世紀のセビリア。煙草工場で働くジプシーの女工カルメンは喧嘩して騒動を起こし投獄される。伍長のホセは護送中、カルメンに誘惑されて逃がしてしまう。 [第二幕]パスティアの酒場。闘牛士のエスカミーリョはカルメンを口説くが断られる。ホセは引き留める婚約者ミカエラの言葉にも耳を貸さずカルメンと会うが、そこで上司ともめたことでジプシーと行動を共にすることに。しかしカルメンの心はホセからはなれていく。 [第三幕]密輸の旅の途中の山中。ジプシーの女たちがタロット占いをしている。カルメンは何度占っても”死”しか出ない。見張り役をするホセにミカエラは説得する。母が病気だと聞き下山する覚悟を決め、カルメンには「戻ってくる」と心をつなぎ止めようとするが、すでにカルメンの心は離れてしまっていた。 [第四幕]闘牛場。エスカミーリョの恋人となったカルメンが一人広場にいる。ホセが現れ、カルメンに復縁を迫るが統べなく拒否される。「殺す」と脅すホセに対しカルメンは貰った指輪を投げつけ「やれるならやれ」と言い放ち、逆上したホセに刺し殺される。

【感想】声楽の先生にお勧めされてカルメンを聴きに行ってきました。二台のエレクトーンでオケの代わりをしていましたが
(最近はそういうことは結構あるそうです)
まぁ、オケのような迫力が足りないところもあるにはありましたが、
基本的には"オケではない"ということを忘れてしまうくらい
違和感がありませんでした。
最近のエレクトーンってホント、凄いんですねぇ・・・。

カルメンは
割と細身でとてもお綺麗ではありましたが、
典型的な感じで、しっくり来ていて、
ご本人の個性とあっている役どころのかなぁと感じました(十八番だそうです)。
ミカエラはとても可憐でうぶな女性であるのが
これまた合っていたのですが、
少し声が硬い?かなぁと感じました。
他のソリストさんたちもよかったとは思うのですが、
市民オペラレベルですので、
合唱がそれなりのレベルでした。
男声はたまに"お、まぁいいかな"と思えたのですが。
あと
これを求めては酷かもしれませんが、
・・・・・児童合唱がちょっと、なんと言うか、
声が前に出ていなくて、息が漏れてしまっている感じで
元気のよさが全く感じられず、ちょっと残念でした。
また
フラメンコのダンサーさんが入っていたのですが、
なんと言うか、情熱的なカルメンのイメージと違っていて、
ぴんときませんでした。
・ でも、
エレクトーンがあんなに凄い、と知ることが出来たのは
今回の収穫かな、と思いました。
(字幕付き原語上演)
劇場) アミューたちかわ
上演日程) 2010.1.30, 31
カンパニー) 立川市民オペラ公演2010
出演) 日隈典子、西けい子、山田精一、小迫良成、若林勉、杉谷直信、立川市民オペラ合唱団、立川管弦楽団、国立音楽大学有志、立川市民オペラ公演2010劇団、ジャパンインターナショナルユースバレエ
芸術監督) 砂川稔
指揮) 古谷誠一
演出) 中村敬一

音楽   ) ☆☆☆☆
ストーリー) ☆☆☆
演出   ) ☆☆☆
歌手   ) ☆☆☆☆
総合   ) ☆☆☆☆

【作品について】
アイーダ - Wikipedia

【感想など】
・有名な『凱旋行進曲』では、合唱さんもオケさんも少し"走って"しまってましたが、何よりも合唱出演者の皆さん、一生懸命で、オペラ好きなんだろうなってのが伝わってきました。
・ソリストさんたちも、一幕ではまだ声が出てないのかなぁ?と思ったのですが、でも、途中からは凄く歌を聞くことに集中できて、全身の、なんというか五感全てを使って歌を感じながら拝聴していました。皆さん歌はとてもお上手でいらっしゃったんです、ほんとに。
・ラダメスはとても勇ましいはずなのだけど少しイメージとは異なっていたし、アイーダも"悲劇のヒロイン"というより"狡猾さ"のイメージほうがわずかに強く、ラダメスが思わず禁断の恋におぼれてしまう『理由』のようなものが見えてこず。一方、アムネリスは細身でとてもお綺麗で、
一般的なオペラのこの役のイメージとは違いましたが、でも、むしろ彼女のほうが"悲劇のヒロイン"にふさわしく、(いや、実際にそれも間違ってはいないのだけど)存在感という意味では、アイーダとアムネリスが逆だったような気がします。”どうして、アムネリス→ラダメス←(両方向)→アイーダ、という恋の方向が成立するのか"が感情移入できませんでした。これはオペラは一概にそうかも知れないのですが、メインキャストの歌だけでなくルックスも含めたバランス、の問題でしょうか?ちょっと残念。でもやっぱり聞いている人を感動させ、面白いと感じるにはこと、オペラのような作品に関しては、歌が旨いだけではダメだと思うんですよね。その点がちょっと残念でした。とはいえ、とにかく私にとっては楽しめましたよ。
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劇場) 日生劇場
上演日程)2010.1.7 - 29
主催) 日本テレビ, ホリプロ, ぴあ
主な出演者) 藤原紀香、諸星和己、安部力
演出・訳詞) 小池修一郎
脚本) Joe Masterof
作曲) John Kander
作詞) Fred Ebb
振付) 桜木涼介
代表曲) Life is a Cabaret
その他) 1967年トニー賞8部門受賞(最優秀ミュージカル賞含む)、1998年トニー賞4部門受賞(最優秀リバイバルミュージカル賞、ミュージカル部門最優秀主演男優賞含む)、1972年、ボブふぉっしー監督により映画化され、アカデミー賞でライザミネリの主演女優賞を含む8部門で受賞。

音楽   ) ☆☆☆
ストーリー) ☆☆☆☆
演出   ) ☆
俳優   ) ☆☆☆
総合   ) ☆☆☆

【あらすじ】1929年退廃したベルリン。キャバレー"キットカットクラブ"で放浪の作家クリフは奔放な歌姫サリーと出会い、恋に落ちる。妊娠したサリーとの生活のためにドイツ人の友人エルンストから頼まれた仕事を引き受ける。クリフの下宿の女主人シュナイダーはシュルツとの老いらくの恋を実らせ婚約パーティーをするが、パーティーを訪れたエルンストはシュルツがユダヤ人と知りシュナイダーに警告する。エルンストはナチスの党員であった。シュナイダーは婚約を解消し、シュルツは去る。ドイツの異様な雰囲気に警戒心を抱いたクリフはサリーに、故郷のアメリカに戻って一緒に生活することを提案するが…。

【感想など】
・実は観劇前にちょっと色々ありまして、劇場側の心無い対応に少々嫌な思いをしました。以前より、あまりよくない噂を耳にしたことはあり、信じてはいなかったのですが、残念です。
・私は主役三人(藤原紀香さん、諸星克己さん、阿部力さん)のことはみなそれぞれ好きです。でも。でもでもでも、今回の舞台に関しては、主役級三人の実力不足は否めない・・・。それを支える役者さんたちによって何とか持ちこたえていたかなと。でも問題はそんなことではなく、多分演出自体。作品自体と実力があっていなかったのかもしれません。場面ごとでもそうだけど、全体としても結局のところ何を言いたかったのか伝わってこなくて最後、”Auf Wiedersehen!(さようなら)"っていわれても、"何のことやら"って感じで、舞台が終わったってこともわからず。一瞬会場(観客)がぽかーんとしちゃっていました。結果、単なるエロティックなミュージカルにしか見えませんでした。この作品は最優秀リバイバルミュージカル賞を含め、トニー賞を複数受賞しており、芸術作品としては一定の評価を得ているわけで、あんなに安っぽい(舞台装置や衣装は素敵だったけど)作品じゃないと思うんですよ。日本でのミュージカル公演では、残念だけど、力量不足の役者さんが舞台の主役を張ることはよくあること。でも、それを巧く何とか"見せられるもの"にするのが演出家の腕なのだとおもいます。が、うーん、あんなに酷いのは初めて。あれじゃ、主役級三人さんもかわいそうですよ。皆本当に一生懸命がんばっていたのは凄くよくわかりましたから。公演後のトークしょーを聞いていてわかったのは、助演の男優さんは少なくとも作品をちゃんと理解していたということ。そういう人が少なくとも一人はいて、まだよかったなと思いました。
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劇場) オーチャードホール
上演日程) 2009.8.12 - 30
カンパニー) Broadway Across America
主催) TBS, Bunkamura, ローソンエンターメディア
主な出演者) Clyde Alves, Michael Gruber, Robyn Hurder, Mindy Dougherty, Emily Fletcher, Joey Dudding
演出) Bob Avian
台本 / 作) James Kirkwood& Nicolas Dante
作曲 / 編曲) Marvin Hamlisch
作詞) Edward Kleban
振付) Baayork Lee
オリジナル演出&振付) Michael Benett
代表曲) One, Dance Ten Looks Three

音楽   ) ☆☆☆☆☆
ストーリー) ☆☆☆☆☆
演出   ) ☆☆☆☆☆
俳優   ) ☆☆☆☆☆
総合   ) ☆☆☆☆☆

【あらすじ】場面はオーディション会場、ミュージカルのためのコーラスライン(バックダンサー)を選んでいる。一次選考で十幾人かが残る。演出家ザックは彼ら に自分自身について赤裸々に話すように要求。とまどいながら皆、告白をしていく。その中には元恋人のキャシーもいた。最後、演出家が番号を読み上げ、呼ばれたダンサー達は喜ぶ。が、そこで「有り難う。残念です」.....つまり、呼ばれた者が落ちたのだ。

【感想】
・来日公演の初日だけあって、有名人がどうやらたくさん来ていたようです。
・ところどころアレンジがあったようですが、基本的には以前のままで再演されていたからかもしれません。オケがところどころミスをしていたのは残念でしたが、全体的には、やっぱり歌もダンスも、レベルが違いますね。現地公演はまたもっと凄いのでしょうけど。動きに切れがあって、力強さがちがうんです。細かい演じわけがきっちりなされている。歌も、ある程度以上の歌唱力が当然のように前提としてある。同じ役でももし役者が変われば当然ながらイメージは変わるのですが、それを色々観てみたくなるくらい表現力もあって。一見して、あきったくなってしまいそうな独白シーンも思わず引き込まれてしまうんですよ。ディアナのあたりではすっかり。
・キャシー、あの必死に踊る姿、"私に踊るチャンスをちょうだい!"と訴える姿、とても共感し、思わず涙が流れてしまいました。
・シーラもとてもクールで二十年前の前田美波里さんを思い出しました。本当に、彼女のシーラは素晴らしく、あれほどあの役に会う人はいないと今日再び思いました。
・最後の"ONE"で、背景の飾りミラーが、柄だけで電飾とかがなかったためかあの壮観なはずのダンスシーンがちょっと迫力に欠けました。残念。
・この作品は、私がティーンエイジャーの頃、劇団四季による上演を何度も見に行きました。さらに新宿コマ劇場での初来日(多分)公演も観ました。英語だったから全然理解できなくて。でも、それ以前に、私自身が子供過ぎたんですね(笑)。だから、長い年月を経て、自分自身もさまざまな経験をして、この作品に触れたときどう感じるかな、というのが今回楽しみでした。全体を通して、懐かしさと、自分の人生のそれまでとが色々絡まって思い出されてきたのかな、ホント、涙が止まりませんでした。
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作曲) Giuseppe Verdi
劇場) 東京文化会館 大ホール
上演日程) 2009.7.17 - 20
主催) 日本オペラ連盟, 兵庫県立芸術文化センター, 財団法人東京二期会, 財団法人愛知県文化振興事業団
主な出演者) 林美智子, 佐野成宏, 成田博之, 安藤赴美子, 吉村美樹, 田村由貴絵
指揮) 佐渡裕
演出) Jean-Louis Martinoty
装置) Hans Schavernoch
衣装) Sylvie de Segonzac
照明) Fabrice Kebour
合唱指揮) 矢澤定明
その他) 平成21年度文化庁舞台芸術振興の煽動モデル推進事業<舞台芸術共同制作公演>
    佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2009

音楽   ) ☆☆☆☆☆
ストーリー) ☆☆☆☆☆
演出   ) ☆☆☆☆☆
歌手   ) ☆☆☆☆☆
総合   ) ☆☆☆☆☆

【感想など】
・公演自体は外国人キャスト含むグループと日本人キャストだけのグループのダブルキャストで、私が聴いたのは日本人キャスト。
・佐渡裕さんの緩急(メリハリ?)のついた演奏はとてもスピーディーに感じて。飽きさせませんでした。
・演出は、とても斬新で現代的でした。それゆえ、賛否両論かもしれませんね。ミュージカルを髣髴させるような舞台装置、演出は明確でわかりやすかったです。
・歌唱は全体的に皆さん本当にすばらしかったです。全員の粒が揃っているということはこんなにも気持ちの良い空間を作り出すのね、と思いました。N児さんたちも本当にびっくりするくらい上手で、やっぱり実力を感じました。昔からそうでしたが、さすがエリート集団ですね。
・キャストでは特に、主役の林美智子さん!!!!!歌もとても安定した声をしていて、あの、生き生きとした演技に目を奪われていました。私、あんなお若いカルメン、初めて見ましたよ。演出で、かなりきわどい衣装もあったのですが、全然問題なくさらけ出せるくらいスタイルも良くてお綺麗で。既成概念にとらわれないカルメンを見事に体当たりで演じていらっしゃいました。最初は少しお上品過ぎるかな?と思ったのですが、最後は見事にカルメンにシンクロしていて。私は好きですね、このカルメン。多分、他の誰よりも彼女が一番この演出を受け入れていたように感じました。声量が少し足りない?という意見もありましたが、なんのなんの。すっかりファンになってしまいましたよ。しいて言うなら、ふてぶてしさというか、貫禄が足りない?でも、まだお若いというのと、あまりのお美しさがそう見せてしまうのかもしれませんね。いやいや、ほんと、もう少しお年が行かれてからのカルメンも見てみたいです。
・ホセの佐野成宏さんもお上手で、私のイメージの中にあったホセそのものだったのですが、最後、第四幕で、一番惨めな姿をしているはずなのになんだか凄くかっこよく見えて。声もきらきらしていました。ただ、カルメンがどうして、いつ、ホセとの恋に落ちたのかその動機付けって言ったらいいのでしょうか、そのあたりがいまいち伝わってきませんでした。それまでは、やっぱりカルメンは逃げるだけのためにホセを利用しただけに見えていて、三幕での展開で"あれ?そうだったの?いつの間に?"って思っちゃいました。(それともこれであっていたのでしょうか?)
・一方、エスカミーリョ、歌はお上手だったんですよ。とても、良かったんですよ。唯一つ残念だったのは、なんとなく、存在感が薄かったこと。エスカミーリョって、有能で色男で、とにかくかっこよくなくちゃ、って思うんです。そこに存在感が生じる。カルメンも、だからこそ心移りするのだと。でもね、でもね、本当にこんなことを言うのは失礼なのはわかっているのですが、ルックスが少し・・・残念だったんですよ。私の中のエスカミーリョはなんといっても黒田博さんなんですよ。とにっかくかっこいい!
・酒屋の主人、台詞を話すテンポがとても良かったので、てっきりネイティブかと思ったら、アメリカ出身の役者さんだったのですね。演技がお上手で(当たり前?)良いスパイスになっていたように思います。あとフランス語がわかる同行者に尋ねてみたら、発音も、日本語なまりのフランス語ではなくみなとても綺麗だった、と言っていました。きっと練習ものすごく一生懸命されて、相当大変だったのだろうと推察されます。
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劇場) Palladium Theater (Stuttgart / Deutschland)
カンパニー) Stage Entertainment
主な出演者) Wilemijn Verkaik, Lucy Scherer, Mark Seibert, Carlo Lauber
Director) Joe Mantello
Book) WInnie Holzman
Music & Lyrics) Stephen Schwartz
Musical Staging) Wayne Cilento
Based on the novel) Gregory Maguire "Wicked: The Life and Times of the Wicked Witch of the West"
代表曲) ポピュラー、自由を求めて、あなたを忘れない
German Book Translation) Ruth Deny
German Lyrics Adaptation) Michael Kunze

音楽   ) ☆☆☆☆☆
ストーリー) ☆☆☆☆☆
演出   ) ☆☆☆☆☆
俳優   ) ☆☆☆☆☆
総合   ) ☆☆☆☆☆

【あらすじ】人間と動物が同じ言葉を話し、ともに暮らしている自由の国「オズ」。ここにある大学で、二人の少女が出会います。一人は、緑色の肌と不思議な力を持って生まれたエルファバ。もう一人は美しくキュートな人気者のグリンダ。性格も外研も全く異なる二人は次第にお互いを理解し合い、友情を深めていきます。しかし平和なこの国に異変が起こります。次々と動物が言葉を失っていくのです。エルファバは、動物たちの自由のために戦うことを決意しますが、逆に「悪い魔女」として追われることになり、一方グリンダは国を救うシンボルとして祭り上げられます。こうして、お互いを思いやりながらも、2人は自分の信じる道を歩き始めますが…。(日本版のチラシより)

【感想などなど】
・やはり演出とか色々違いますね。グリンダはとても逞しく、「任せなさい!」って感じのお姉さんでした。
・歌はみんなとても上手でした。
・言葉が違うと、同じ歌でも響きが全然違うのですね。とても興味深かったです。満足。