娘にしょげているわけを聞くと、
英語の時間に「自分の好きなもの」を
紹介する授業があって、
そこで「鬼太郎妖怪ファイル」を
挙げたところ、
クラスメートたちに爆笑されたのだという。
「変だ」とか、
「幼稚だ」とか
「はずかしくないのか」だとか…。
好きなものを好きだといえる
「いさぎよさ」は
誇り高くてどこまでも美しい。
むしろ僕は
そんな純粋な輝きを持つ娘を誇りに思うし、
自分自身もそうありたいと願っている。
とはいえ多感な時期の子に
「笑われても好きを貫け」というのは
少々荷が重いかもしれない。
事実、
娘はしょげて帰ってきたわけで、
「これからは当り障りのないものを言おう」などと
つまらないことをつぶやいている。
そこで
つたない父の言葉に代わって、
「SEKAI NO OWARI」 (セカオワ)の
「サザンカ」という歌を聞かせてみた。
歌の力は魔術のように凄まじく、
娘はいま「鬼太郎誕生、ゲゲゲの謎」とともに、
セカオワにドハマりしている。
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