娘は同級生らに駆け寄り、
たむろする女子の一人に
「なぜ一人だけはずされたのか」
目に涙を浮かべて問いただした。

 

 

 

すると、
引率を買って出た保護者が間に割って入り、
わがままな子を諭(さと)すような口調で

娘にこう言い放った。

 

 

 

「悪いけど仕方がないんだ

 

 

 

 

 


「だって君がきたら、
奇数になっちゃうからね」

 

 

 

 

 

 

娘を傷つける
どこまでも身勝手な言い分
思わず僕は激高(げきこう)した。

 

 

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