「神秘体験をして、人生観が変わってしまいました」

 

自分でも信じられないが、

当時の僕はほんとうにそう言い切ったのだ。

 

 

 

せっかく妻と義母が

お膳立てしてくれた状況を、

ふたたび「独善的な誠意」で

ぶち壊してしまうことになったのだ。

 

 

 

人生で何度目の過ちだろう。

 

「けじめをつけたかった」とでもいえばいいのか。

 

 

 

場が一段と凍り付いたのは

言うまでもない。

 

 

 

そしてこの後僕は、

義父の本気の激怒を

初めて目にすることになる。

 

 

 

 

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