友人に背中を押されなければ、
高1の夏に抱いた恋心は、
一生胸のなかにしまっておいたに違いない。
「両想い」という甘美な響きに、
膨らむ気持ちが抑えきれなかったのもある。
だが当時の僕はそれ以上に、
恋も友情も「一歩踏み出さなければ始まらない」と信じた。
そして、
こちらから愛を打ち明け、
差し伸べる勇気こそが
「男としての誠実さ」だと信じて
告白に踏み切ったのだ。
結果は惨敗。
さらにこの後、
傷ついた心に塩をすり込まれるような、
あまりにも残酷な光景を僕は目にすることになる。
\更新したマンガがすぐ読めます/
連載の第一話はこちら
⇒ 第一話(14話さかのぼります)