細田守監督の新作『竜とそばかすの姫』がどんな作品か予想してみたぞ! | チャンクロブックスー教養人への冒険

チャンクロブックスー教養人への冒険

受験勉強、セミナーで物足りない人を本格派知的冒険者への道へとナビゲートするためのアカウント。受験勉強の後を何をしたら、いいか分からない人、コーチングの裏側にある教養を学びたい人に有益な情報を提供。

 

明日7月16日(金)から細田守監督の新作『竜とそばかすの姫』が公開されますね!

 

 

 

 

 

細田守監督と言えば、『時をかける少女』、『サマーウォーズ』、『バケモノの子』、『未来のミライ』と数々のヒット作を世に出してきた監督さんであり、ポスト宮崎駿と称されることもある人です。

 

*細田守監督 wikiから

細田 守

 

 

さて、そんな売れっ子監督である細田守監督の新作『竜とそばかすの姫』がどんな作品になるかを細田作品の特徴から大胆予想していこうと思います!

 

 

特徴1:異形なるものとの交流

細田監督作品は人間と獣ないしバケモノの交流といったテーマがありますね。

そして、異なる世界を異質なものとして拒否するのでなく、ちゃんと受け止めると人間的な成長があるというメッセージ性を出してきますね。

 

*これが際立っていたのは『おおかみこどもの雨と雪』ですね。

主人公はオオカミとの間の子供雨と雪の子育てを一生懸命にやります!

 

ここから、今作では竜という異形なるものをどう主人公のすずが受け入れるかがポイントになってくるでしょう。

 

 

 

特徴2:ネット・虚構とリアルとの交流

細田監督はネットによる交流をわりと肯定している節がありますね。

そして、よくあるパターンはネット上でモンスターが表れて、そのモンスターを協力して倒すことで、ネット世界だけでなく、現実世界も救われるというパターンですね。

 

これは『劇場版デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム』、『サマーウォーズ』のラストの類似性に伺えます。

 

 

 

ここから予想されることは竜を排除しようとする敵?である正義を名乗るAsをベル=すずがどう倒すか、ないし説得するかでしょう。

 

 

にしても、気になるのは予告にある「50億人から一人を探せ」という言葉ですね。

 

おそらくネット上の竜が邪魔もの扱いされて、Asたちによって正体あばきの攻撃を受けて、竜のアカウントが一時停止するのでしょう。

 

そこからベル=すずがネットかリアルか分からないですが、竜のアカウントを見つけて、竜といっしょにコンサートないしダンスをしてみんなを感動させるという展開かもしれません。

 

そこから、逆にネット上の弱いものをたたくAsをみんなで協力してやっつけるという展開もあるかもです。ここで竜の格闘シーンを入れるかもです。

 

けど、お邪魔虫を単純にやっつけるだけだと意味がないので、やはりみんなで竜を協力して探して、Asに竜のよさをコンサートか何かで説得する路線なのかなと思います。

 

作品のテーマ的にネット上で低評価をつけるアンチやTwitterで文句ばかり言う面倒な人をどう受け入れますかということがかかわってくるので過去作のように敵キャラを単純にみんなで倒せばいいという流れにはもっていかないと思うんですよね。

 

多数派だから間違っているものは叩いていいんだということになったら、自分と異なる存在を受け入れないという点でネット上で正義面をしているアンチたちとやっていることと何が違うんだという最悪なオチになりかねないので。

 

細田監督としては昨今のネット上の不毛な論争、炎上に対して和解策としての美しい歌・異形なるものとの愛という価値を提示してくると思うのでその線にそったオチになるでしょう。

 

さて、異形なる存在を受け入れようという細田監督はネットという虚構を虚構だといって切り捨てたり、低く見たりはしていないように思えます。

 

むしろ、ネットという虚構=異形なるものをちゃんとした形で受け入れれば、リアルも豊かになるといった描き方をしているように思えます。

 

デジモンであれば、ネット上の問題解決が少年たちの成長につながっており、サマーウォーズであれば家族の絆の強化といった具合になっています。

 

ここから予想されることはベルが竜と仲良くすることで、リアルでは内気なすずがクラスメイトに受け入れられたり、妻を失って娘との距離感が分からなくっているお父さんとの人間関係が良好になることが予想されます。

 

 

さて、そうなると問題は竜の正体ですね。

 

僕は学校の半端もの、すずの身近にいてちょっかいをかけている奴が怪しいと思っています。

 

公式のホームページで紹介されている忍君あたりがそうなのではと思っています。

 

大穴でお父さんですかね。けど、予告動画を見る限り竜とベルのダンスシーンがあるので、父と娘のダンスという線は可能性として低いのかなと思っています。

 

超大穴でクラスメイトの女子が竜の正体ですが、これはさすがにストーリーがぐちゃぐちゃになりそうですね。

 

まあ、単純にまだでてきていないキャラが竜の正体という可能性もありますが。

 

 

特徴3:偏屈物の肯定

細田監督作品には偏屈物が数多く登場しており、最初はとっつきにくいけど、長い時間かけて付き合うと実はいい人ということが多いです。

『サマーウォーズ』だと東大卒の陣内侘助

『おおかみこどもの雨と雪』だと韮崎のおじいちゃん

『バケモノの子』だと熊徹ですね。

 

 

ここから、予想されることは竜は最初は怒ってばっかで不愛想な奴だけで実は優しいやつでしたとか、実は音楽が分かるやつでしたというオチでしょう。

 

問題はどう竜のよさにベルが気付いていくかですね。

 

ベルが最初自分のライブを誘うけど、竜が途中で切れてライブが台無しになって、その後竜とベルが個別にあって、竜の過去のトラウマをベルが聞き出して、心の和解からのダンスといった展開があるのかなと予想しています。

 

というか、公開情報で今作のキーワードは「インターネット世界の美女と野獣』と言っているのである程度『美女と野獣』のストーリー展開は踏襲してくると予想できるんですよね。

 

 

*というかそもそもベルって思いっきり『美女と野獣』のヒロインですし。

 

*『美女と野獣』はかつて映画雑談会で考察しております。

 

 

『美女と野獣』は結婚がテーマにあるわけですが、今作は主人公が女子高校生なのでさすがに結婚まではいかないで竜とベルが現実世界でも恋愛を成就させるというベタなオチにいくでしょう。

 

 

また、『美女と野獣』をキーワードとして出してきたということは、アニメーションとしてディズニーアニメの『美女と野獣』に対抗してくると予想もできるんですよね。

 

 

 

ダンスシーンをCG技術とジャパニメーションの力でもっと上のレベルの表現ができるぞとドヤ顔を決めてくると予想されるのですね。

 

あと、ディズニーアニメだと家具が動くのにオリジナルティがあるのですが、『竜とそばかすの姫』は舞台がネット上の世界であるので、都合のいい小物は出しやすそうですね。

 

 

 

特徴4:家族の肯定

細田作品は家族にどんなに難があっても肯定しようという姿勢があります。

 

『おおかみこどもの雨と雪』、『バケモノの子』は露骨ですよね。

 

*家族を全面的に肯定してくるので家族ってどんなときでもいいよねと共感できる人と細田作品の家族は理想的すぎる、あんなの現実にありえないと反発する人と意見が二分する傾向にありますね。

 

また傾向的に都会のつながりの薄さより田舎の人間関係の濃さを重視するように思えます。

 

『サマーウォーズ』や『おおかみこどもの雨と雪』ですね。

今作だと合唱隊のおばさんたちが何かしら協力してくれるのでしょう。

 

さて、今作では家族の価値観をどう肯定するんでしょうね?

 

『バケモノの子』、『おおかみこどもの雨と雪』であれば、実際の子育てを描いたわけですが、今作は尺の問題でそこはあまり描かないかなと思います。

 

それよりも子供が立派に成長することで親世代を受け入れるというある種のトラウマ解除的な形で家族を肯定するのかなと予想されます。

 

『未来のミライ』がファンタジー要素を入れて、このような家族肯定の路線を終盤で描こうとしたと思います。

 

ですが、『未来のミライ』はどうもいろいろな要素いれすぎてどこかインパクトが弱い平凡な話に終わってしまった感はあります。

 

今作ではここをリベンジしてくるのかなと思います。

 

 

竜とベルが和解したことで、ベル=すずがお父さんとの人間関係をどう良好なものにするかですね。

 

ベタな展開はお父さんがお母さんの歌声を娘のすずの中に見出して、娘と仲良くやっていくというものですかね。

 

けど、これはラストにちょっと触れるだけかもしれませんね。

 

今作はネットを通して一人の少女が仲間に受け入れられ、恋愛も成就させて人間的に成長するというストーリーにより重きを置くのかなと予想しているからです。

 

というの今までの作品で少女の成長はあまり扱っていないからですね。

 

ざっと過去作がどういう成長ストーリーだったかを整理するとこんな感じですね。

子どもの成長 『未来のミライ』

少年の成長 『劇場版デジモン』 『バケモノの子』

少女の成長 『時をかける少女』

父の成長 『バケモノの子』

母の成長 『おおかみこどもの雨と雪』

 

いちおう少女の成長として『時をかける少女』があげられるかもしれませんね。

 

 

 

けど、あれはおおもとに筒井康孝のSF小説がありますし、実写の先行作品もあり、監督自身が一から作ったストーリーとは言い難いんですよね。

 

というかタイムリープというSF設定のほうに目が行って、少女の成長を描くという点では弱かったのかなと思います。というか、もともと社交的な主人公で人間的に成熟していた印象がありますし。

 

そこで今作は少女の成長を現代社会の問題とリンクさせて描いていくのかなと思います。

 

今作の主人公すずが内気で人前で歌えないのに、ネット上だとベルという絶大な人気を誇っているという設定自体が極めて現代的だなと思います。

 

これって、普段の生活だとパッとしないけど、SNS上だとインフルエンサーになってますという人の心に刺さってくるのかなと予想します。

 

ネット上だと私はキレイで人気ものだけど、実際の私はしょぼくて不安でたまらないんですというすずを描くことで10代、20代の共感をさらい、すずがネットをきっかけに現実をハッピーにさせたように、今SNSで不安なあなたもちゃんと仲間を見つければハッピーになれるぞという希望を与えてようとするのかなと思います。

 

ネット社会の不安を抱えた少女が成長するというきっかけとしては家族よりも仲間だろうという点からもお父さんの話は弱くなると思われますね。

 

問題はおっさんである細田監督が現代の少女の悩みを深く描けるかでしょう。

下手に現代的なテーマだからいけるという感じでストーリーを展開すると物語がテンプレぽっくなる危険性はありますしね。

 

こういう予想を立てたうえで映画を見ると『竜とそばかすの姫』がかなり楽しめるのではないかと思います。

 

予告を見る限り絵と歌はよさげなので、一定の水準はクリアしてくるだろうと楽しみにしています。

 

夏休み中に観る予定なので僕の予想がどうだったかは観てからブログで書こうと思います!

 

 

 

コメントは気楽にお願いします!

 

*読書会・映画雑談会のイベント等に参加していただけるとブログ以上に面白い情報をお伝えできます!

 

 

*過去どんな雑談会を開催したか気になる人はこちらの記事を!

映画雑談会のお知らせ!映画を楽しく語っちゃいましょう(^o^)

 

 

 

*オンライン家庭教師始めました!

オンラインにて期間限定の家庭教師をやろうと思ってます。

コロナ休校期間中の学校課題のサポート等をします。

興味のある方は次のブログ記事をお読みの上、連絡お願いします。

早稲田政経卒によるオンライン家庭教師はじまります!

 

 

教養を深める作業は中々一人でやっていてもつらいですし、分からないことも多いので一緒に楽しく学んでいきましょう!

 

 

一緒に本を読む子供たちのイラスト

 

 

 

古典などの難しい本に挑戦したい人、本について真面目に語りたい人、一緒に学ぶ仲間を見つけたい人、コツコツ教養を深める場が欲しい人etc

 

 

 

大歓迎です!

 

*インスタもフォローしてください!

https://www.instagram.com/kurokuryo/

 

 

フォローしてね!