おすすめ度4
難易度2
さかのぼり日本史シリーズ第2弾は昭和前期。日本が泥沼の戦争に突入した時代。
*シリーズ第一弾はこちら!
なぜ先の大戦は泥沼となったのかは繰り返し考えなければいけない問い。
さて、戦争の泥沼のターニングポイントはどこにあったのでしょうか?
それは1944年サイパン失陥。
サイパンを失陥したことで、アメリカの本土攻撃が射的になりました。ここで戦争をやめておけば、もっと被害は少なかったのでしょうが、日本はズルズル戦ってしまいました。
では、そもそも太平洋で戦うことになったのでしょうか?
それを考えるために1941年の日米開戦の経緯が述べられます。
日本は精神主義で短期決戦でいこうとしたこと、南進して資源確保をしようとしたことが解説されます。
では、日本が南進しようとしたのでしょうか?これには1937年の日中戦争の泥沼化を見ていく必要があります。
これも当初と違い長期化したことがゴタゴタの原因のようです。
また、日露戦争の勝利の記憶が戦略を見誤らしたのも大きいようです。
さて、中国と戦争に至ったのは、1931年に満州事変があったから。
当時の陸軍(石原莞爾とか)はアメリカとの戦争にそなえ、資源確保のために満州を押さえたかったようです。
そのため、中国を条約を守らない国と印象付け、自衛権を主張する形で無理やり進出したみたいです。
もう、軍が途中からヒートアップして、熱河省に侵攻するときは天皇でもストップをかけられなかったくらいです。
軍の暴走はたまったもんですが、当時満蒙開拓団として満州に渡った人たちにはその被害ははかり知れません。
いまだに考えないといけないことが山積みです。
にしても、こういう冷静な議論ができる加藤先生がどうして学術会議問題の当事者になってしまったんでしょうね。
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