前回の続き。

 

 

 

挫折独学者は、

「断片的な知識のかけら」を

かき集めているだけで、

「仕組み」を

全くわかっていない。

 

例えば、

「はっくしちじゅうに」

と言う言葉を知っているのに、

 

「掛け算」が何か知らないし、

8×3も、

8×6も、

わからない。

 

なのに、

「8×9=72だけ、

丸暗記できた」

という状態だ。

 

例えば、

仕組みを覚えて

理解した後で、

 

瞬発力を養うため

などの為に、

単語帳のようなもので、

 

表に「C」

裏に「ド・ミ・ソ」

 

表に「A」

裏に「ラ・ド#・ミ」

 

表に「B」

裏に「シ・レ#・ファ#」

 

と、暗記風に

記憶のおさらいをするのは、

いいと思う。

 

だけど、

なんの仕組みも、なりたちも、

わかっていない人間が、

 

暗記カードを覚えるイメージで、

「結論」を、

丸暗記するのは到底無理だ。

 

何個覚えなきゃいけないんだよ。

ということになる。

 

「断片記憶で全暗記」

できるほど、

お前は、天才なのか?

と言いたい。

 

私は、凡人だから、

凡人の勉強法しか

教えられない。

 

凡人は、「仕組み」を覚えて、

芋づる式に、

こうで、ああで、

そうなって、ああなって、

って、理解していくしかない。

 

世の中には、

「めっちゃ天才」とか、

「めっちゃ運がいい」という

人がいて、

そういう人の話が

メディアに取り上げられたり

するけれど、

同じ人間だと

思わないほうがいい。

 

「天才」も努力しているから、

そういう「努力」でいいのかと

思いがちだけど、

努力の方向性が全然違う。

 

以前、

反田恭平さんが

ラジオ番組で、

「時間があまりとれない時に、

初見のコンチェルトなどを

どうやって暗譜するか」

みたいな質問に

答えていたが、

到底、

私には、

「信じがたい驚異的」なもので、

 

でも、

信じがたいと言っても、

「嘘ではないだろう」と思った。

それだけの実績があるので、

真実だろう。

 

私とは、世界が違う。

 

凡人は、

天才の勉強法を聞いても、

「へぇ」と驚愕するだけで、

真似などできないし、

 

凡人は、

「ひとっとび」に

物事を理解することも、

記憶することもできない。

 

だから、

前回の続きになるが、

 

仕組みもわからずに、

唐突に、楽譜に

「D7」と書いてきても、

何の意味もないし、

 

「なんのコントだよ。

笑わせてんじゃねぇよ」と

思う。