ところが、今年はまだ一枚もギザ十を見ていない。改鋳のために金融機関が回収しているのか、それともいよいよ価値が上がってコレクターたちがかき集めているのか。そんな話は聞かない。多分たまたまなのだろうがもう十一月だ。このまま年を越してしまうのだろうか。
毎年この時期になると五円玉を集めだす。年末年始のお賽銭に使うためだ。一方、年間を通じて集めているものがある。周りがギザギザしている十円玉、所謂ギザ十だ。子供のころ三十円の価値があると聞き、せっせと集め初めたが(あれは今どこにあるのだろう?)、大人になってそんな価値はないと知り大いに落胆したが、癖は抜けず集めそれをやはり賽銭として使ってきた。